日本でF1中継を見る方法は大きく分けて2種類。DAZN(ダゾーン)かフジテレビNEXTです。どちらの方が良いのでしょうか?・・・答えは・・・人それぞれ(汗)
そこで、両チャンネルで中継を見た経験のある私が、様々な角度から比較しDAZNがおすすめか、それともフジテレビNEXTがおすすめかを教えます!
今回は、解説者編です!
解説者で選ぶなら 初心者はDAZN ベテランはフジテレビNEXT
初心者はDAZN!
「日本人選手(角田裕毅)も走ってるし、ちょっと見てみようかな。」とか、「ホンダがF1に関わっているみたいだね。ちょっと興味あるな。」という感じで、今まであまりF1を見たことないけど、ちょっと見てみようかなという初心者の方にはDAZNをおすすめします!
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解説がやさしい
DAZN解説陣のみなさんは、詳しくない人にも分かりやすく話そうとしてくれます。口調が穏やかで、声が聞き取りやすく、難しい言葉をできるだけ使わないようにされている印象です。
中野信治さん
元F1ドライバー。現在はレーシングドライバーを続けながら、SRS(鈴鹿サーキットレーシングスクール)の副校長もされています。F1フル参戦は1997,1998の2年間だけでしたが、その後インディ500・ル・マン24時間耐久レースへの参戦も果たし、世界三大レースに参戦した最初の日本人ドライバーになった方です。
DAZNでは、予選・決勝の解説を務めることが多いです。中野さんのドライバー視点からの解説は、レースは好きだけど、レーシングカーを走らせたことのない人(私もその一人)にとっては、興味深い内容で、もっと詳しく聞きたい意欲を掻き立てます。
小倉茂徳さん
モータースポーツジャーナリスト。1987年頃、ホンダF1チームの広報を務められていました。2003年からフジテレビのF1解説者、2017年からはDAZNの解説者をされています。
DAZNでは、フリー走行の解説を務めることが多いですが、時々予選・決勝の解説をされることもあります。
フリー走行中の小倉さんの、のんびりとした昔話や雑学から、F1やヨーロッパの文化を学ぶことができます。また、小倉さんは小さな子供たちにレーシングカーの空力の話ができるくらい、難しい話を平易に言いかえて説明する能力が高いです。初心者やライトファンにうってつけの解説者と言えるでしょう。
田中健一さん
motorsport.com編集長。フリー走行で小倉さんとコンビを組んで、実況的な立場に回ることが多いです。アナウンサーやMC等のしゃべる仕事ではない方ですが、フリー走行中の小倉さんと田中さんの掛け合いは、さながらF1居酒屋トークみたいで、とても楽しく見ることができます。深い知識を持っているので、自分でも説明できるようなことでも、質問の体で小倉さんに話を振ったり、その解説に大きく相槌を打ったり、とてもスマートな立ち振る舞いをされる方だと感じます。
柴田 久仁夫さん
モータースポーツジャーナリスト。1982年よりフランス・パリを拠点にテレビ番組制作に携わる中、1987年からF1の取材も始められました。DAZNのF1解説には途中参戦でしたが、F1取材歴30年以上の大ベテランで、現場取材の際にはサーキットを裸足でランニングし、路面状況を確かめるという強者です!低音で落ち着いた口調での解説は実に心地よく、安心して聴ける解説です。
DAZN NEWSに寄稿されている、コラム「F1解説者ムッシュ柴田のピットイン」も必見です!
ベテランはフジテレビNEXT
「F1、昔みてたなー。」とか「セナvsプロスト、セナvsマンセル、面白かったなー。最近は見てないなー」という感じで、1980年代~1990年代日本でF1ブームの頃に見ていたけど、最近は見ていないな、久しぶりに見てみようかな、というベテランの方にはフジテレビNEXTをおすすめします!
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昔懐かしい解説陣が今も健在
フジテレビNEXTのF1解説陣は豪華です!30年以上前のF1ブームの時代から、フジテレビのF1中継で仕事をされていた方が今も健在で、久しぶりに見る方もスッと入って行けるんじゃないかと思います。
川井一仁さん(通称:川井ちゃん)
30年前は若手ピットレポーターでした。現在はメインの解説者です。
川井ちゃんの解説は的確で、データに基づいた根拠のある話をしてくれます。的確すぎてレースの結末をレース前にほぼ正確に言い当ててしまい、レースの楽しみが減ってしまう場合もあるとか。。。日本屈指のF1マニアで、知識の豊富さは今や他の追従を許しません。一時期、フェラーリの戦略がグダグダだった時に「川井ちゃんを戦略担当責任者に起用した方がいいんじゃね?」みたいな意見がSNSを賑わせていたこともあるくらいです(もちろん冗談ですが)。40代~50代くらいの人が今の川井ちゃんを見たら「成長したなー」と感じると思います。
山本雅史さん
元ホンダF1のマネージングディレクター。1982年にホンダに入社し、本田技術研究所の関連部署で試作やデザイン開発業務を担当した後、広報や管理職を歴任しました。その間にレーシングカートのドライバーも経験されています。ホンダ本社のモータースポーツ部長経て、2019年からはホンダF1専任の役職であるF1マネージングディレクターとして、ホンダのF1活動を取り仕切ってきました。2022年1月末をもってホンダを退職し、ご自身の会社「MASAコンサルティング・コミュニケーションズ」を設立されました。主に「レッドブル・パワートレインズ」のコンサル業務をされています。
山本さんはマネジメント側だったため、技術的な話にすごく詳しい訳ではありません。しかし、レッドブルやアルファタウリの、そしてF1界の内側にいた方だけあって、レース解説は一歩踏み込んだ話や、レッドブル系ドライバーの特長を詳しく解説されることが多く、見る側の興味を引き立てます。
森脇基恭さん
昔からフジテレビでF1の解説をしていらっしゃいます。レースカーデザイナーやレースチーム運営の経験があり、現場の事をよくご存じな方です。常に落ち着いた口調で穏やかに話されますが、レース中に理不尽なことがあったり、危険な運転をするドライバーがいたりすると、怒りをあらわにされることも。そのギャップがまたいいんですよ。
韓国GPでマーク・ウェバーのマシンがコース脇で炎上し、マーシャルが粉の消火器を使用した時に、怒りを通り越して呆れていたのは記憶に新しいところです。結構昔の話なんですけどね(笑)
津川哲夫さん
大学卒業後、一般企業に就職されていましたが、1976年に日本で開催されたF1を見てメカニックを志し、単身渡英して本当にF1チームのメカニックになられた方です。その後何チームかを渡り歩き、アイルトン・セナやネルソン・ピケ等F1チャンピオンとも仕事をされた事があります。そんな経歴の持ち主であることがうなずけるくらい、津川さんの解説にはF1に対する愛を感じます。現場での経験が豊富で、場面場面でエンジニアやメカニックがどんな気持ちになるか等、経験者しか分からない話もされますので、とても興味深いですよ。最近ではYouTubeチャンネル「津川哲夫のF1グランプリボーイズ」も開設され、サーキット解説やレース後の振り返りを配信されています。こちらでは「哲じいの勝手な想像なんだけど」と謙虚な前置きをされながら、津川さんの個人的見解をお話しされています。テレビでは話しにくい事あるでしょうからYouTubeお話していただけるのは、大変ありがたいですね。
https://www.youtube.com/results?search_query=津川哲夫
浜島裕英さん
ブリヂストンがF1にタイヤ供給していた時の現場責任者。ブリヂストンのF1撤退後は、スクーデリア・フェラーリのタイヤエンジニアを務められた方です。当然、タイヤ関連の解説が得意で、サーキット特性・気温・路面温度等とからめた解説は、分かりやすくてためになります。
現場に居た人なので、内部の人でしか知らないような興味深い話も出てきます。コアファンにはたまらないネタですよね。
米家峰起さん
米家さんは、ご自分のことをおっさん扱いしてますが、豪華解説陣の中では若手です。コロナ前は各レースを現地取材されていたライターさんです。YouTubeで「F1LIFE channel」を配信されており、レースや関連ニュースの解説を、おもしろおかしく、それでいてフラットな視点で分かりやすく発信されています。F1のことを楽しく深く知りたい方必見です!
まとめ
F1視聴方法を解説者で選ぶなら
初心者は、やさしい解説の「DAZN」
ベテランは、昔懐かしい解説陣が今も健在の「フジテレビNEXT」です。
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