F1 2023 第9戦カナダGP 決勝

レースレポート

ヨーロッパ2連戦を終え、再び北米大陸に戻ってきました。カナダGPです。

雨が強くなったり弱くなったりと、何が起きるか分からないコンディションの中行われた予選は、波乱含みのものになりました。更に妨害行為(インピーディング)でのグリッド降格ペナルティーが続出し、予選結果どおりではないスターティンググリッドとなります。

トップはフェルスタッペン!これはいつものことですね。運よくタイミングを掴み、予選2番手タイムを出したヒュルケンベルグでしたが、ペナルティによる3グリッド降格です。よって2番手アロンソ、3番手ハミルトン、4番手ラッセル、5番手ヒュルケンベルグ、6番手オコン、7番手ノリス、8番手ピアストリ、9番手アルボン、10番手ルクレールというトップ10グリッドです!

予選16位だった角田裕毅ですが、こちらも予選でヒュルケンベルグの進路妨害で3グリッド降格、19番手からのスタートとなります。

スタート

ハミルトンがアロンソをかわし2番手に浮上!ラッセルも続こうとしましたが、これは届かず、3番手アロンソ、4番手ラッセル、5番手オコンという上位勢です。

角田裕毅は1周目終わりにピットイン!ハードタイヤに交換してコースに戻ります。これは戦略的なピットインでしょうか?クリーンエアの中タイムを稼いで壮大なアンダーカットを狙おうという戦略ですね。

大雨の影響か、路面が非常に汚れていて、うっすら砂煙が上がるような路面コンディションの中、大きな混乱なく各車周回を続けます。

8周目、サージェントがマシントラブルでスローダウン。チームからマシンを止めるよう指示されました。早々にリタイアですねー、残念。バーチャルセーフティーカーです!

早々にサージェントのウィリアムズは撤去され、バーチャルセーフティーカーはすぐに解除されました。

12周目、7番手走行中のヒュルケンベルグが早くもピットイン!やはりタイヤに厳しいハースのマシンは、予選は良くても決勝は厳しいですね。

ラッセルが右リアタイヤをパンクさせスローダウン!ターン9で縁石に乗った後リアがスナップしてしまい、出口のウォールにヒットさせました!セーフティーカーです。
ラッセルにしては珍しいミスですね。
しかし、この後自力でピットに戻り、タイヤとフロントウィングを交換の上、最下位ながらレースに復帰しました。右リアの足回りは、もう無理かと思いましたが、大丈夫だったようですね。

トップ3のフェルスタッペン、ハミルトン、アロンソが同時ピットイン!順位変わらずコースに戻ります。ハミルトンのピット作業が少し長くなり、ピットアウト時にアロンソとニアミスしてしまいましたが、アンセーフリリースは取られず、そのままの順位でレースは続きます。

その他のマシンも続々とタイヤ交換を行う中、フェラーリ勢ルクレールとサインツはステイアウト!ミディアムタイヤのままコースにとどまり、4番手、5番手の位置につけます。これは意図した戦略なのか・・・それとも「いつも」のコミュニケーションミスなのか!?

すでに1回目のタイヤ交換を済ませていた角田裕毅は、もちろんステイアウト。この時点13番手までポジションを上げています。

17周目、セーフティーカー終了、リスタート!
きれいなローリングスタートで順位変動はなく、各車レーシングスピードに戻りました。トップのフェルスタッペンは、リスタート後1周で2番手以降に1秒以上の差をつけました。なかなか付け入る隙がありません。

セーフティーカーで隊列が整ってしまったことで、上位勢を除く7番手以降がいくつかのトレインを形成しながらレースが進みます。

22周目、アロンソがハミルトンをオーバーテイク!2番手に浮上です!最終シケイン手前のストレートでDRSオープンし、シケインに入る前にオーバーテイク完了です!更にアロンソはホームストレートでもDRSを使えるため、トウに入り執拗に追いかけてくるハミルトンを制し、2番手をキープしました!

35周目、12番手マグヌッセンに続いて形成された、角田、デフリース、ラッセルのトレインから、角田裕毅ピットインで離脱。デフリースがマグヌッセンを追います。
デフリースはホームストレートでDRSオープンし、マグヌッセンに仕掛ける!デフリースがインに飛び込みサイドバイサイドでターン1に進入!マグヌッセンはギリギリ片輪が白線にかかるくらい外まで押し出される形。軽く接触もしています!
ターン2、アウト・イン入れ替わる!両者ともアウト側に膨らみ、デフリースは曲がり切れずピットEXITの白線よりも外側へ。オーバーテイクならず!そのバトルを傍目に、ラッセルがターン1・2ときれいにレコードラインを通り、ターン2のイン側から2台まとめてオーバーテイク!
ターン3で、再びデフリースはマグヌッセンのインに飛び込みましたが、止まり切れずタイヤをロックさせながらオーバーシュート!マグヌッセンもタイヤスモークを上げながら、巻き込まれた形でエスケープゾーンへコースオフ!
2台ともリバースギアでバックし、切り返してコースに戻りました。ブレーキング競争を演じた両者とも、オーバースピードで曲がり切れなかったように見えましたが、審議ですね。その後マグヌッセンはタイヤ交換を行い、19番手までポジションダウン。デフリースが18番手となり、バトルを演じた2人が最下位争いとなってしまいました。

38周目、6番手ペレスがピットイン!ここまでハードタイヤ1セットで耐えていましたが、ここでミディアムに交換です。

39周目、サインツがピットイン!ハードに交換し5番手のままコースに戻ります!これ最後まで走れますよね?これはフェラーリにしては珍しく戦略成功なんじゃないでしょうか!?

40周目、ルクレールもピットインしハードに交換し、4番手のままコースに戻ります!

41周目、ハミルトンがピットイン!ミディアムに交換し、3番手のままコースに戻ります!

42週目、アロンソがピットイン!、ハードに交換し、2番手のままコースに戻ります!

43周目、フェルスタッペンがピットイン!ミディアムに交換し、トップのままコースに戻ります!

55周目、クラッシュ後、最下位から入賞圏内8番手まで順位を戻していたラッセルがピットイン!マシンに問題があるようで、チームから言われて、やむなくリタイヤです。ブレーキの摩耗が激しすぎて最後まで持たないとの判断だったようです。ヘビーブレーキングの多いジル・ビルヌーブサーキットととは言え、珍しいトラブルですね。

レース終盤、13周目のセーフティーカー導入時にハードタイヤに交換し、走行を続けていたアルボンが7番手を走行。ここまで素晴らしい走りでタイヤをセーブしつつ後続を抑えています。
オコン、ボッタス、ノリス、ストロールを従え、アルボンをトレイン形成。

60周目、レース終盤残り10周、2番手争い再び!3番手のハミルトンは、前を走るアロンソの1.4秒差まで迫り、2番手を取り返そうという勢いです!・・・しかし、ここはさすがアロンソとも言うべきか。「任せとけ!」の言葉と共に、有言実行。また徐々にハミルトンとの差を広げていきました。

63周目、ターン10ヘアピンでノリスがボッタスをオーバーテイクし、9番手に浮上!しかし、ノリスはセーフティーカー中のアンスポーツマンライクペナルティーで5秒加算があるため、ポイント獲得のためには、後続とのギャップを広げていく必要があります。残り周回数からして、厳しいか!?

65周目、2番手アロンソと3番手ハミルトンのギャップは3秒まで広がりました。「任せとけ!」に偽りはありませんでしたね。このあたりで、上位6台はほぼ順位確定のクルージング状態に見えます。
しかし、7番手アルボンを先頭とするトレインは、まだまだバトルが続きます。

ストレートが速いウィリアムズのマシン、ヘアピンの立ち上がりでのトラクションのかけ方が絶妙なアルボンのドライビングにより、DRSを開いて追いつきはしても、オーバーテイクに至らないオコンのアルピーヌ。

69周目、6番手ペレスは7番手アルボンと約27秒のギャップを見て、ピットイン!ソフトタイヤに履き替え、ファイナルラップでのファステストラップを目指します!もちろん、6番手のままコースに復帰!

フィニッシュ!

ファイナルラップ、久々に国際映像にトップを走るフェルスタッペンが映し出され、そのままフィニッシュ!後方に約9秒差をつけてのトップチェッカーです。全周リードラップではありましたが、圧勝というほどのギャップにはなりませんでした。フェルスタッペン曰く「僕らにとって得意ではないサーキット」とのことですが、まさにその通りの結果となったようです。
2位アロンソ、3位ハミルトンと、複数回チャンピオンが表彰台を独占です!メルセデスのマシン性能が、アストンマーティンに近づいて来たと見ていいでしょう。
4位ルクレール、5位サインツと、フェラーリ勢が目立たず騒がず、気づいたらこの位置という印象ですね。予選は失敗だったものの、セーフティーカー中のステイアウトから1ストップ戦略がうまくいきました。
6位ペレスは、予定通りファイナルラップでファステストラップを出し、ボーナス1ポイントゲット!
そして、素晴らしい走りでトレインの先頭を守り切ったアルボンが7位!以下、8位オコン、9位ストロール、10位ボッタスというトップ10でした。
最後まで意地の走りを見せたノリスは9位でフィニッシュしたものの、5秒加算ペナルティーで13位まで降格です。いい走りをしていただけに、残念な結果となりました。

そして、角田裕樹は1周目終わりにハードタイヤに交換するという奇襲に出たものの、セーフティーカーのタイミングとタイヤマネジメントの関係でうまくいったとは言えず、14位という結果に終わりました。それでも19番手スタートから堅実で粘り強い走りをしたと思います!

カナダGP終了時点のドライバーズランキングはこちら!
トップのフェルスタッペンは、2番手ペレスと69ポイントという圧倒的な差をつけて独走中!ここ数レースペレスの調子が上がらない間にも勝ち続けて、もはや追撃不可能とも思える大差をつけてしまいました。そして、そのペレスには、3番手アロンソが9ポイント差、4番手ハミルトンが24ポイント差まで迫ってきました。こちらは状況次第では1レースで逆転されてしまうポイント差です。

そして、コンストラクターズランキングはこちら!
トップのレッドブルは置いといて、2番手争いが熾烈です。2番手メルセデスと3番手アストンマーティンの差は僅か13ポイント!アストンマーティンはアロンソの孤軍奮闘状態なので、ストロールの頑張り次第で更に面白い戦いになるので、是非がんばっていただきたい!

特質すべきはこのレース、アルボンが7位に入り6ポイント、という下位チームにすれば大量のポイントをゲットし、ウィリアムズが9番手に浮上、アルファタウリは遂に最下位まで落ちてしまいました。今年は上位が4チームで8台で形成されているため、中段以下のチームがポイントゲットするには残り2枠を確実に得ることと、荒れたレースでチャンスをものにする必要があります。
そのためにも、アルファタウリにはマシン開発に精進していただき、良いマシンを提供してほしいものです。

次はレッドブルの第2の本拠地ともいえる、レッドブルリンクでのオーストリアGPです。亡きマテシッツさんのためにも、レッドブルとアルファタウリには良いレースをしてほしいですね!

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