F1 2021 第19戦サンパウロGP スプリント予選

レースレポート

ペナルティー

金曜日予選1位のハミルトン。予選後の車検で車両規則違反(DRS開口部の幅が規定の85mmを超えていた)が発覚し、審議されていました。予想通り予選失格のペナルティーです。予選を走っていないのと同じ扱いで、スプリント予選は最後尾からのスタートです。

一方、予選後・車検前のマシンに触ったパルクフェルメ規定違反で審議されていたフェルスタッペン。結果はこちらもペナルティーで、日本円にして約650万円の罰金です。しかし、グリッド降格ペナルティーは無く、スプリント予選はハミルトンに代わり1位スタートです。

スプリント予選

自由にスタートタイヤを選択できる、スプリント予選。ミディアムタイヤが主流と考えられていましたが、ボッタス、ガスリー、サインツ、角田あたりはソフトタイヤを選択!早々にポジションを上げ、後半粘る戦略で頑張るようです。
フロントロウのボッタスとフェルスタッペンは、互角のスタートに見えました。しかしフェルスタッペンの加速が伸びずボッタスが先頭へ!1コーナーを制しました!フェルスタッペンは半クラから完全にクラッチミートした瞬間?もしくは2速に入れた瞬間!?キュッと勢いが止まったように見えましたね。ホイルスピンしちゃいましたかね。
後方ではサインツがソフトタイヤのグリップを活かして3番手までジャンプアップ!レッドブル勢は1つずつポジションを落とすスタートになってしまいました。(ペレスは4番手に・・・)

一方、同じくソフトタイヤスタートのアルファタウリ勢、ガスリーも角田もポジションを落としてしまいました。こちらは残念ながらソフトタイヤの利点を活かせませんでしたねー。

最後尾からはハミルトンが好スタート!いきなり1コーナーまでに3~4台ぶち抜いて更に前をうかがいます。ハミルトンの後方からの追い上げはいつも「怒涛」という言葉がピッタリですが、今日も怒涛の追い上げを見せる構えです!

フェルスタッペンはボッタスを、ペレスはサインツを抜きあぐねる展開で、しばしばDRS圏内に入るものの、ピタッと後ろに付くことができませんでした。

・・・その後、結局先頭集団は特に決め手がなく、そのままのポジションでフィニッシュでしたね。一方、最後方のハミルトンは予想通り怒涛の追い上げを見せて5位フィニッシュ!たった100kmのレースで15人抜きって・・・凄すぎる(汗)

結果、1位ボッタス、2位フェルスタッペン、3位サインツ、4位ペレス、5位ハミルトン、6位ノリス、7位ルクレール、8位ガスリー、9位オコン、10位ベッテル。そういえば、ノリスがルクレールをオーバーテイクしたシーンはかっこよかったですね!1コーナーでインを突いて並びかけるも、アウトから被せられて抜ききれず、しかしその後も後ろにピタッと着けて3コーナー後の立ち上がりでスリップストリームに入り、4コーナーに向けて一瞬インを伺うフェイントの後すぐにアウト側に戻り、4コーナーに入る所では既に前に出てました!

角田裕毅は残念ながらポジション落として15位。やはりスプリント予選のある週末のフォーマットは、新人には厳しそうです。

ハミルトンはパワーユニット(ICE)交換による5グリッド降格ペナルティーがありますので、決勝は10位スタートです。その分スプリント予選の6~10位の人たちは1つずつ上のポジションからのスタートになります。

今日のハミルトンの走りを見ると、10番手スタートでも十分優勝を狙えるんじゃないでしょうか。後は決勝のコースコンディションとマシンセッティングが如何にマッチするか次第で、レッドブルが速いのかメルセデスが速いのか。いずれにせよ、フェルスタッペンはスタートでボッタスの前に出て、メルセデスの戦略にはまらないようにしたいですね。

決勝が楽しみになってきましたねー

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