F1 2021 第14戦イタリアGP 決勝

レースレポート
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イタリアGP決勝、スプリント予選で1位だったボッタスはパワーユニット交換で規定数を超えたため、最後尾スタートが既に決まっています。そのため他ドライバーの決勝スターティンググリッドはスプリント予選の結果から1つずつ繰り上がり、トップ10はフェルスタッペン、リカルド、ノリス、ハミルトン、ルクレール、サインツ、ジョビナッツィ、ペレス、ストロール、アロンソの順になります。

レッドブルよりメルセデスの方がマシンが速い中、フェルスタッペンがポールポジションから、間にストレートの速いマクラーレン2台を挟んで4番手にハミルトンですから、レーススタート直後波乱なくこの順位のままレースが落ち着いたら、その後のレースは面白そうですね。スプリント予選ではノリスを抜きあぐねていたハミルトンが、決勝でどれだけリスクを冒して抜きにかかるか、マクラーレン勢はハミルトンを抑えきれるのか?難しいことではあるけど、決して不可能ではない気がします。
そして、ハミルトンが早々にマクラーレン2台を攻略した場合、レッドブル、フェルスタッペンはどういう戦略でハミルトンを抑えにかかるのか?楽しみは尽きません!

スプリント予選でクラッシュし19番手スタートとなるガスリーは、レコノサンスラップ中にマシンの不調を訴えています。マシンが止まるような不具合ではなさそうですが、ちょっと心配ですね。次の周にはちょっとは良くなったようですが、レースディスタンスは大丈夫でしょうか?無事であることを祈りましょう!

スタート前、角田裕毅のマシンがピットガレージに戻されました!無事じゃなかったのは角田の方でした!何があったのでしょうか?スプリント予選で最後尾に下がりながらも頑張ってもどした順位が無駄になってしまいましたねー、残念!せめて、ピットレーンスタートはできるのでしょうか?

スプリント予選だったため、スタートタイヤは自由選択です。ほとんどのマシンがミディアムタイヤを選択していますが、メルセデス2台はハードタイヤを選択しています!スタートの蹴り出しでは不利なタイヤですが、長く走ってタイヤ交換後のタイヤの差を使って前を追い抜こうという戦略でしょうね。
何と角田裕毅はスタートできませんでした!何があったのでしょうか?

スタート!リカルドがいい蹴り出しで先頭に躍り出ました!ハミルトンもいいスタートで3番手に上がり、さらに2番手フェルスタッペンを抜きにかかりましたが、軽く接触してコーナーをカット!減速した隙ににノリスに前に出られて、4番手に下がってしまいました。抜きにくいマクラーレンに前に出られてしまったフェルスタッペンは、ちょっと苦しいかもしれません。レッドブルはストレートが遅いですから、オーバーテイクは難しいものになるでしょう。 ジョビナッツィクラッシュしてノーズを失いました!バーチャルセーフティーカーです。

バーチャルセーフティーカー明け、2番手フェルスタッペンはトップリカルドに食らいついてDRS圏内に入りますが、やはり見た目より抜きにくいサーキットでストレートの速いマクラーレンですから、なかなか抜けないですね。それと4番手ハミルトンも3番手ノリスに対して同じような状況でレースが進んでいます。マシンとしてはそれぞれフェルスタッペンとハミルトンが上ですが、抜けないマシンと抜けないサーキットで膠着状態です!

ガスリーがガレージにマシンを止めてリタイアです!クラッシュの影響でマシンが不調だったのでしょうか?角田裕毅も結局出走できずリタイアしましたので、アルファタウリは残念な結果に終わってしまいましたね。ガスリーの予選6位ゲットまでは良かったのですが、スプリント予選以降は踏んだり蹴ったりの週末でしたね。

12周目、DRSからハミルトンがノリスを抜きにかかりますが、ノリスのうまいブロックとコーナーの頑張り、それからストレートが速いマシンの特性を活かしてポジションを何とかキープしています!ノリスはうまかったですね。

フェルスタッペンはリカルドの乱流を受けながらの走行で、コーナーが苦しくてタイヤを痛め始めましたね。リカルドもタイヤが苦しいと無線で訴えており、両者同じような状況ということですが、後ろに着いているフェルスタッペンは苦しいですね。ちょっとオーバーテイクは難しそうなので、ピット戦略による逆転が必要です。ピレリのシミュレーションではミディアムタイヤは17周目あたりでタイヤ交換となっていましたが、20周過ぎてもまだまだピットインしそうにないですね。

22周目、リカルドがピットインしてハードタイヤに交換しました。フェルスタッペンはオーバーカットできるでしょうか?タイヤが終わりかけだったので、アンダーカット狙いに行ったほうが良かったかもねー、どうでしょう?次の周ピットイン!なんとストップ時間11.1秒かかってしまいました!これは一気に勝負権失ってしまいましたねー、どうしちゃったんでしょうか?

25周目、ハミルトンがピットイン!ミディアムに履き替えてピットアウトしました!後方から迫って来たフェルスタッペンが1コーナーで並んで並走し接触!何と両者リタイアとなってしまいました!!!これは大変だ!またどっちが悪いかの論争に発展しそうです!
1コーナーのイン側のソーセージでフェルスタッペンが少し跳ねてしまい、少しコントロールを失ったフェルスタッペンがハミルトンに当たってしまったという感じでした。宙を舞ってハミルトンの頭上をフェルスタッペンのリアタイヤが通過して行きました・・・ヘイローがあって良かった・・・無かったらハミルトンの頭に直撃していた可能性のある当たり方でした・・・危なかった・・・ハミルトンが無事で本当に良かったですよ。

31周目、セーフティーカーからのリスタート!セーフティーカー中のピットインで順位を2位まで上げていたルクレールですが、リスタートでノリスが猛然とアタックし、ルクレールをオーバーテイク!2番手に上がりマクラーレンが1-2体制に!その後4番手にいたペレスがルクレールをパスして3番手に!コース外を走行しましたのでペナルティの可能性があります!

34周目、最後尾スタートのボッタスが4番手ルクレールをオーバーテイク!やはりメルセデスのマシンは速い!ペレスには何とか耐えてボッタスより前でフィニッシュして欲しいですね。

ペレスに5秒タイムペナルティー!ルクレールをパスした時のコース外走行を取られましたね。これで優勝争いは難しくなりました。

トップのリカルドのペースが遅いため、後ろのマシンがどんどん追いついてきてDRSトレインを形成しています。これは抜けそうで抜けないの極みです。

43周目、ボッタスがペレスをオーバーテイク!と思いきや、すぐにペレスがクロスラインでいいトラクションをかけて抜き返しました!これはペレスがうまく守りました!ペナルティーが無ければねー、良かったんだけどねー。

その後はマゼピンのリタイアによるバーチャルセーフティーカーはありましたが、淡々とみんな付かず離れずフィニッシュに向かって走り続けて終わりでしたね。・・・結果・・・リカルド優勝!!!!ノリス2位!!!!何とマクラーレンが1-2フィニッシュです!すごい!
リカルドは結果完勝でしたね。途中ノリスがダニエルのペースが遅いと訴えていましたが、それもリカルドの計算のうちでしたね。タイヤを守りつつ後続を抑えるという高度な技を使っていました。最後に少しずつ後続を引き離したのを見ると全てが計算通りだったんだなと、納得させられました。

3番手フィニッシュはペレスでしたが、5秒ペナルティーにより3位はボッタス。4位ルクレール、5位ペレスでした。

フェルスタッペンとハミルトンのクラッシュには戦慄が走りましたが、その後のレースはとてもいいレースでした。陽キャのリカルドとノリスが1-2ということも良かったのでしょう。オーバーテイクは少ない淡々としたレースでしたが、いいもの見せてもらったという印象です。

リカルド、ノリス、おめでとう!!!!!

シューイはやめてねー・・・やっちゃうか

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