F1 2021 第20戦カタールGP フリー走行3&予選

レースレポート

F1初開催のカタール・ロサイルインターナショナルサーキットです。初日フリー走行1・2はコース習熟のため限界を探るために、コースオフしながら、トラックリミットの様子を見ながらの走行が多く見られました。
そんな中、トップを争うレッドブルとメルセデスは・・・まだどっちが速いとか調子がいいとかは分かりませんでしたね。ただ、イニシャルセッティングがハマっていたのはメルセデスの方だったように思います。FP1はフェルスタッペンがトップタイム、FP2はボッタスがトップタイムと互角のように見えますが、ハミルトンが4番手・4番手、ペレスは8番手・8番手と、ペレスの位置が物語っています。
ここで速さを見せたのがアルファタウリです。ガスリーはFP1・2共に2番手タイム!角田裕毅は5番手・7番手と、両者いい位置に付けています。後の解説等を確認すると、ガスリーはダウンフォースを削ってストレートで稼ぐセッティング、角田裕毅はダウンフォースをつけてコーナーで稼ぐセッティングを試しています。両方とも良い感じでタイムを出していますが、ソフトタイヤでのロングランが遅く、デグラデーションも大きかったようです。2日目に向けてどちらかに寄せるのか?それともセッティングの方向性を分けたまま予選・決勝に臨むのか?楽しみポイントの一つです。

FP3

スタート直後、最初にコースインしようとしたマゼピンがピット出口でマシンを止めました。いきなり赤旗中断です。エンジンからいつもと違う変な音がしたので止めたそうです。そりゃ止めますね。いきなりエンジン壊れたら嫌ですからね。賢明な判断です。

トップはボッタス1:22.310、2番手は0.078秒差でハミルトン、3番手は0.341秒差でフェルスタッペンでした。以下、4番手ガスリー、5番手ペレス、6番手サインツ、7番手アロンソ、8番手オコン、9番手ルクレール、10番手角田裕毅。

中高速コーナーが多く、レッドブル有利との下馬評でしたが、蓋を開けてみるとメルセデスが大分前を行っていますね。AWSのデータ分析が画面表示され、中高速コーナーでハミルトンの方がフェルスタッペンよりも0.45秒速いようです。ええー!?想像の真逆ですねー。これが夜の予選時のコンディションでどう変わってくるか(それとも変わらないのか)楽しみですねー。

中団勢は相変わらず激しい争いが続きそうな様相です。(いつも通り)中団トップはガスリーで、チームメイトの角田裕毅は10番手でした。角田は昨日から引き続きソフトタイヤに苦しんでいるのか、このセッションの自己最速ラップはミディアムタイヤで記録しています。

予選

Q1

各車1回目のアタックを終えた段階では、トップがハミルトン1:22.019、0.215秒差の2番手にフェルスタッペン、0.569秒差の3番手にアロンソです。以下、4番手ガスリー、5番手ノリス、6番手角田、7番手ボッタス、8番手オコン、9番手ペレス、10番手サインツです。
FPから差を縮めましたが、やはりメルセデスとレッドブルの間には、簡単ではない差がついたままです。Q2、Q3と徐々に組み立てていけばもっと差を縮められるのか、それとも簡単にポールポジションをメルセデスにくれてやるのか!?
1回目でミスっていたと思われる、ボッタスとペレスは残り6分あたりで再度タイムを出し、ボッタスがトップタイム、ペレスは4番手タイムを出しました。
直後にフェルスタッペンがトップタイムを更新!1:21.996。

その後多くのタイム更新があり、順位が大シャッフルされました。トップはハミルトン、1.21.901!僅差(0.095秒差)の2番手にフェルスタッペン、0.115秒差の3番手がボッタス。以下、4番手サインツ、5番手ペレス、6番手アロンソ、7番手角田裕毅、8番手ガスリー、9番手ベッテル、10番手ストロールでした。

ここで脱落は、ライコネン、ラティフィ、ジョビナッツィ、シューマッハ、マゼピンです。

Q2

ソフトタイヤとミディアムタイヤ入り乱れての走行になりました。

トップはハミルトン1:21.682、2番手はガスリー!0.046秒差です!まだQ2ですが、これはすごい!3番手アロンソ、4番手フェルスタッペン、5番手ボッタス、6番手オコン、7番手角田、8番手ベッテル、9番手ノリス、10番手サインツです。

ここで敗退は、え?ペレス、ストロール、ルクレール、リカルド、ラッセル。

ペレスどうした!?これは痛い!衝撃のQ2敗退です!フェルスタッペンのチャンピオン争いにおいても、レッドブルのコンストラクターズタイトル争いにおいても、重要な役割を果たすべきだったのに。これではトップの近くを走ることは難しくなりましたよ。

ルクレールも遅かったですねー。「何が起きたのか分からない・・・」と、困惑した様子の無線でした。マシンに何か違和感があったようですが、遅かった原因が分からないようです。

Q3

各車1回目のアタック後、トップはハミルトン、1:21.262。0.162秒差の2番手にフェルスタッペン、0.216秒差の3番手にボッタス。以下、4番手ガスリー、5番手アロンソ、6番手サインツ、7番手ノリス、8番手角田、9番手オコン、10番手ベッテルです!

そして、各車2回目のアタック中、ガスリーが縁石にマシンを引っかけた勢いでフロントウィングを壊し、そのデブリを踏んでタイヤがパンクしてしまいました。一瞬イエローフラッグが出て、すぐに解除されましたね。

結果は・・・トップは変わらずハミルトン!初のカタールでポールシッターとなりました!1:20.827。2番手フェルスタッペンは0.455秒差です。これは大きな差ですねー、決勝ロングランペースでどこまでやれるかにかかってきます。3番手ボッタス、4番手ガスリー、5番手アロンソ、6番手ノリス、7番手サインツ、8番手角田、9番手オコン、10番手ベッテルでした。

チャンピオン争いの渦中にある2人には重要なスタートポジション争いでしたが、結果はハミルトンの圧勝でした。0.455秒はかなり大きな差です。しかも2番グリッドはダスティーなので、フェルスタッペンはこの抜きにくいと言われるサーキットで2重に不利な状況に陥ってしまいました。レッドブル優位と予想されていたレースでのこの展開にレッドブルのエンジニアは頭を悩ませていることでしょう。
初レースということもあり、レース展開の予想は難しいですが、メルセデスが圧倒的に有利なのは間違いないでしょう。逆境に立たされたレッドブルの巻き返しに期待しつつ、決勝を楽しみに待ちましょう!

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