F1 2022 第4戦エミリアロマーニャGP 決勝

レースレポート

ドライコンディションで行われたスプリントで、接戦を制したレッドブル・フェルスタッペンがポールからのスタートとなります。2番手はソフトタイヤのグレイニングに苦しんだフェラーリ・ルクレール、後方からの復帰組、3番手ペレス、4番手サインツと、現在の2強レッドブルとフェラーリが交互に並んでのスタートです。

レース前に振った雨の影響でウェット状態でのスタートです。全車インターミディエートですが、雨は既に止んでおり、路面が乾き始めている中でのスタートです。この後雨が降るか降らないか、セーフティカーが出るような事故が起きるのか、等不確定要素でレールが荒れそうな予感です。

スタート

レッドブル勢がいいスタートで、フェルスタッペン・ペレスのワンツー体制を構築しました!ルクレールはマクラーレンのノリスにも前に行かれて4番手まで下がってしまいました。

サインツとリカルドがクラッシュ!いきなりの波乱です!サインツは前レースからクラッシュ続きですねー残念!セーフティカーです。リカルドはコース復帰し、最後尾アルファロメオ・周冠宇の後ろに戻りました。リプレイを見る限り、リカルドが寄せてきてサインツにぶつけたように見えました。・・・よくよく見ると、リカルドは左側の縁石に少しタイヤを乗せた瞬間少しスリップして、一瞬コントロールを失いサインツ方向にマシンが行ってしまったようですね。

12番手スタートのアルファタウリ・角田裕毅は運よく混乱をすり抜け、10番手までポジションアップ!今年は堅実なレースを戦って欲しいですね。

5周目リスタート!盤石のワンツーでレッドブル勢がトップを守り、トップフェルスタッペン、2番手ペレスです。後方もきれいなスタートで順位の変動はありません。その後角田裕毅がアルピーヌのアロンソをオーバーテイクし9番手に浮上!頑張れ!
アロンソは右サイドポッドを大きく破損しており、空力が乱れているようで、どんどん抜かれていきます!どこかで接触があったでしょうか!?
リプレイを見ると、どうやらハースのシューマッハがスピンした際にアロンソに軽くヒットしたようです。本当に軽い接触に見えましたが、代償は大きかったですね。

8周目、ルクレールがノリスをオーバーテイクし3番手に浮上!ノリスは無理なブロックはせず自分のレースに徹する様子です。

11周目、5番手ハース・マグヌッセンと6番手メルセデス・ラッセルの激しい攻防!ペースはラッセルの方が早いはずです!

12周目、ラッセルがマグヌッセンをオーバーテイク、しかし直後にラッセルがオーバーランし再びマグヌッセンが抜き返す!そのすぐ後ろにはアルファロメオのボッタスが迫る!しかしターン15でまたラッセルがマグヌッセンをオーバーテイク!すぐに引き離しにかかります。

13周目、ボッタスもマグヌッセンに迫る!ターン17に入る手前でオーバーテイク!

15周目あたりから、角田裕毅が先頭のトレインを形成しており、後続はペースが落ちています。逆に言うと角田がうまくペースをコントロールしているとも言えるかもしれません。

16周目、リカルドがピットイン!ミディアムタイヤに変更です!後方を走っていたリカルドですから、少々のギャンブルは厭わない戦略ですね。他者はリカルドのペースを見て判断することになるでしょう。

18周目、2番手ペレスがピットイン!3番手ルクレールに迫られていて苦しかったか!?ミディアムタイヤに交換です!これが吉と出るか凶と出るか!?
後続も続々とピットインしミディアムに交換していきます。

19周目、フェルスタッペンとルクレールもピットイン!3番手のペレスは1周早くタイヤ交換していたため、タイヤの温まっていないルクレールをサクッとオーバーテイクしていき2番手に浮上!これは戦略勝ちですね!

全車ミディアムタイヤに交換してのレースが続きます!再びルクレールがペレスに迫る!しかしペレスはペースを上げてポジションを守る!

この後、ミス等によりギャップを縮めるマシンがあるものの、オーバーテイクには至らず、淡々とレールが進行していきます。全車ミディアムタイヤでチェッカーまで走り切る心づもりでタイヤマネジメントをしているのか、アクションの少ないレース展開です。

34周目、DRSの使用が解禁されました!14番手のメルセデス・ハミルトン、アルファタウリ・ガスリーの1秒以内に付けていて、遂にDRSからオーバーテイクか!?しかしガスリーも前を行くウィリアムズ・アルボンに対するDRSで逃げる!ハミルトンはなかなかガスリーを抜くことができません!

40周目、ガスリーを抜きあぐねているハミルトンの後方に、トップのフェルスタッペンが迫ってきました!遂に周回遅れですねー

41周目ブルーフラッグでハミルトンがフェルスタッペンに前を譲る!これは屈辱でしょう。

47周目、9番手角田がマグヌッセンをオーバーテイク!8番手に浮上です!無理せずじわじわと追い上げて、DRS使用でズバっと抜いて行きました!次はスプリントでもオーバーテイクしたアストンマーティン・ベッテルだ!

49周目、ルクレールがピットイン!ソフトタイヤに交換です!残り14周スプリントでファステストラップとペレスのオーバーテイクを狙いに行くのでしょう。・・・しかしピット出口付近でノリスに先行を許し4番手に後退です。この後オーバーテイクはできるでしょうが、タイムとタイヤを使ってしまいますね。

50周目、ルクレールに合わせるように、ペレスがピットインしソフトタイヤに交換です!

51周目、フェルスタッペンがピットイン!ソフトタイヤに交換です!これで上位3台がソフトタイヤに交換しました!

53周目、ルクレールがスピンして小クラッシュ!ノリスに抜かれて4番手にダウン!ピットインです!ノーズとタイヤを交換してピットアウトです。これで更に9番手までダウン!

54周目、角田がベッテルをオーバーテイク!6番手に浮上!これはすごい!ルクレールのピットインにも助けられてポジションを一気にアップしました!
ルクレールはマグヌッセンにまで抜かれて9番手に後退です。

56周目、ルクレールはマグヌッセンをオーバーテイクし8番手に浮上。

59周目、ルクレールがベッテルをオーバーテイクし7番手に浮上。この時点6番手は角田です。約3秒差!角田選手には何とか6位をキープしてもらいたい!

62周目、ルクレールが角田をオーバーテイク!6番手に浮上。角田裕毅、残念ながら7番手にダウンです。

フィニッシュ

そして、ファイナルラップ、フェルスタッペンがトップチェッカー!いやー完勝でした!そして2位はペレス!遂にレッドブルがワンツーフィニッシュでフルポイントを獲得しました!素晴らしかったですね!ペレスは去年からしきりに「ワンツーフィニッシュ」を目指すと公言していましたから、ようやく悲願達成ですね。

3位は一人旅を続けたノリス!チェッカー後の無線でも大喜びです!

失意のルクレールは結局6位でチェッカーです。非常にがっかりな表情で体重測定に向かっていたのが印象的です。

リザルト(トップ10)はこちら!

アルボンを先頭とするDRSトレインから抜け出せず、最後までガスリーとやり合って結局13位に沈んだままのハミルトンを後目に、ラッセルはしっかり4位を獲得しましたね。遅いウィリアムズのマシンで孤軍奮闘していた経験が活かされているのでしょうか。

角田裕毅は戦略ミスによる予選Q1敗退から一転、スプリント→決勝と着実に順位を上げていき7位フィニッシュです。2021シーズンの失敗から学んで更に成長した姿を見せてくれたように感じます。安定したスタートで数ポジションアップし、レースでも無理はしないながらも着実に良いペースで走り、いざという時にはズバッとオーバーテイクするなど、随所に良い走りが見てとれました。アルファタウリのマシンが相対的に見て昨年よりは劣っている感じですが、それをカバーする走りを今後も見せてほしいですね。それを続けることで、マシンももっと仕上がっていき自分好みの特性に持っていけるのではないでしょうか。

これでレッドブル勢フェルスタッペンがランキング2位、ペレスが3位に浮上です!トップルクレールと2位フェルスタッペンの差は27ポイントまで縮まりました!
スプリントの1位と決勝の1位&ファステストラップで、一気に34ポイント稼ぎましたからね。

コンストラクターズランキングもレッドブルが2位に浮上!フェラーリとのガチンコ対決に持ち込めそうな位置まで上がってきましたね。

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