F1 2021 第15戦ロシアGP 予選(フリー走行3は雨天中止!)

レースレポート

大雨の降りしきるロシアGP2日目、フリー走行3は中止となってしまいました!その前に予定されていたF2のレースも「延期」されました。
それほど激しい雨だったのですが、天気は劇的な回復で予選開始の時間には雨は上がり、空はまだ曇りながら明るい部分も見えてきています。路面はまだ濡れている状態での予選開始なので、路面コンディションが徐々に回復しながらという難しさと、濡れた路面初走行が予選という難しいセッションになりそうです。Q1は手探り状態からの走りはじめになるでしょう。ドライバーにより得手不得手が出て波乱が起きる要素もありありです。

Q1

各車インターミディエートタイヤでコースイン。アロンソだけウェットタイヤです。
残り11分。フェルスタッペンはタイムアタックしないまま早々に走行を切り上げピットイン!PU交換により最後尾スタートが決定しているので、順位を出す意味はありませんからね。ウェット路面なので確認走行の意味もないということなんでしょう。同じくPU交換を行ったルクレールは走行を続けて一応タイムは出しましたね。
ジョビさんがスピンしてしまい、真後ろにいたルクレールはぶつかりそうになりましたが、何とか回避しました。危なかったけど当たらなくて良かったですね。


みんなインターでの連続走行で路面が回復していく中タイムを出し続けるという、チャンスを逃さないための走り方をしています。いつもとは雰囲気の違うタイムシートで、時を追うごとに目まぐるしく順位が入れ変わる、混とんとした表示です。

ここで脱落は、ライコネン、シューマッハ、ジョビナッティ、マゼピン、フェルスタッペン。マゼピンはトップから7秒以上の差をつけられて、タイムを出した人の中では最下位になってしまいました。ミックとも3秒くらい差がありますね。ぬれた路面は苦手なのでしょうか?母国グランプリの予選でいいとこなしでした。

トップはハミルトン、2番手ボッタス、3番手ペレスです。一時的にはトップタイムを出していたペレス。今日こそ頑張る時です!チャンピオン争いをしているチームメイトは最後尾スタートですからね。ペレスがいい仕事してメルセデス勢の前に出られれば、ダメージを抑えるための糧になり得ますよね。

Q2

見るからにどんどん路面は乾いていっています。走行ラインがくっきり見え始めています。Q2からQ3にかけて、どのタイミングでスリックタイヤに履き替えるかの戦いになるかもしれません。

Q1では大きかった各車のタイム差ですが、徐々にタイム差が縮まり混戦模様です。特に中段は1秒以内に8台入っている状況で、残り5分を迎えています。但し、まだまだ路面コンディションは回復途上ですから、ここから更に続々とタイム更新されていくでしょうね。

ルクレールはここでタイムを出さないまま切り上げましたね。こちらもグリッド降格ペナルティーが決まっているので、無理はせずですね。

残り12秒で角田裕毅が最後のアタックに突入!一番最後のアタックで路面回復のおいしい所を持っていけるかも!セクター1自己ベスト!セクター2も自己ベスト!セクター3自己ベストも13番手に沈みました。珍しくガスリーも12番手に終わってしまいQ2脱落です。調子よかっただけに残念ですね。トラフィックにでも引っ掛かったでしょうか?どうやら最後のアタックラップに入る前、最終コーナー立ち上がりからのホームストレートで左のタイヤを芝に踏み入れて少しスリップしてしまい、直線スピードを失ってしまったようです。訂正→Q2チェッカー後にガスリーが怒り狂っていたのは、最後失敗したからではなく、タイヤ交換をチームに進言したのに聞き入れられず古いタイヤで走り続けて、結局タイム更新できなかったためだということが、後の本人コメントで明らかになりました。チームは無線で自分たちのミスと認めて謝ってましたね。

ここで脱落は、ベッテル、ガスリー、角田、ラティフィ、ルクレール。角田裕毅はセクター3で0.4秒失っています。そこまでは悪くなかっただけに、もったいなかったですね。

Q3

スタートはまだインターです。メルセデスが最初にコースイン!さっさと1回目のタイムは出しときましょうってことですね。
残り8分。ラッセルが無線でスリックタイヤの準備をチームに要求しました!ついにその時が来るのか?ラッセルにとってはギャンブルに出る価値のあるQ3ですからね。ベルギーGP同様暴れてほしいですね。そして残り6分、ピットインしたラッセルはスリック(ソフト)に履き替えそのままピットアウト!どんなタイムを出して来るかで、他チームも動くかもしれません。

案の定、サインツ、ノリス、リカルド、ストロール、アロンソ、と続々スリックに履き替えて最終アタックに出て行きました。ハミルトンもピットインしましたが、ピットレーンでぶつけてしまいフロントウィングを交換することに、残り2分20秒でピットアウトなので、アタックは1回しかできませんね。波乱要素ですね。

サインツトップタイム!その後ノリス逆転のトップタイム!そしてラッセル3番手!やはり波乱が起きましたねー。
ノリスは初のポールポジションです!予選後のインタビューではいい笑顔を見せてくれました。2番手サインツは落ち着いたインタビューでした。3番手ラッセルは、一番最初に自らの判断でスリックタイヤに履き替えて、Q3全体の流れを作った上での3番手ですからね。すごい!本当にジョージは優秀ですねー。

やはりこういうトリッキーなコンディションでは、タイミング、運、判断、それらが揃った時に初めて速いタイムが出せるという事を見せつけられましたね。そして、最後はやはりドライバーの優秀さで大きく結果が変わってくるということも改めて感じました。
いやー本当に面白い予選でした!

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