F1新時代の幕開け、フェラーリが力を見せた予選から一夜明け、遂に決勝です。テクニカルレギュレーションが変わり、前に追従しやすくなったと言われるマシンでの最初のレースですね。どんなレースになるか、本当に楽しみです。
スターティンググリッド
今年から、予選Q3進出したマシンの、Q2最速タイムを出したタイヤをスタートタイヤとするルールが廃止され、全車自由選択のタイヤでスタートです。当然スタートの蹴り出しはソフトタイヤが有利ですから、ソフトスタートが基本になるでしょう。
スタート後１コーナーはポールのルクレールが制しました。ルクレール、フェルスタッペン、サインツ、ハミルトン、マグヌッセン、ペレス、ラッセル、ガスリー、アロンソ、オコンのトップ１０でオープニングラップ。角田裕毅は12番手まで順位を上げました。
オコンに当てられ、ミックはスピンしてしまいましたが、360回転して通常走行に戻りました。うまく戻しましたね！直後、オコンに５秒タイムペナルティーが出ました。
１０周目、ペレスがハミルトンをオーバーテイク！４番手に戻しました。前のマシンに近づきやすくなったことを感じさせるバトルでしたね。
１１周目、ハミルトンピットイン！ハードタイヤに交換です。周冠宇の後ろ、暫定１２番手でコースに戻りました。１３周目には周冠宇を抜いて１１番手。
１４周目、フェルスタッペンがピットイン！ソフトタイヤに交換！（ソフト→ソフト）
サインツもピットインし、同じくソフトタイヤ！これはアグレッシブな戦略に出たか？
１５周目、ルクレール・ペレスがピットイン！ルクレールはソフト、ペレスはミディアムに交換！コースに戻るとフェルスタッペンはルクレールの真後ろ！DRS圏内です！しかしフェラーリのトラクションが良く、ストレートでDRSを使っても追いつけません。
１７周目、今度はDRSでしっかり追いつき、１コーナーでフェルスタッペンがルクレールをオーバーテイク！トップに立ちます！
しかしターン４でルクレールが抜き返す！再びルクレールがトップに！
１８周目、再び１コーナーでフェルスタッペンがオーバーテイクも、再びルクレールが抜き返す！！激しいバトルです！
１９周目、またまたフェルスタッペンが１コーナーでインを突くもタイヤロックしスモークを上げ、曲がり切れずにルクレールが順位を取り戻す！これはフェルスタッペンはタイヤを痛めてしまった可能性が高いですねー。２セット目のタイヤに替えたばかりなのに、だいぶタイヤ使っちゃいましたが、この後大丈夫でしょうか？
２２周目あたりから、１１番手角田と１２番手ボッタスのバトルが国際映像でクローズアップされています。角田はポイント圏内を目指せるか、下位に沈むかの分かれ道になりそうです。
再々DRS使われながらも、何とかポジションをキープしている角田裕毅。このまま行くと、次のタイヤ交換のタイミング（チームの戦略）が結果に大きく影響しそうです。
２７週目、ハミルトンがピットイン！２ストップ目でミディアムに交換！残り３０周をミディアムで走り切れるかどうか？
２９周目、角田裕毅がピットイン！ソフトタイヤに交換です。ここでソフトタイヤということは、３ストップか！？
３０周目、フェルスタッペンがピットイン！２ストップ目でミディアムタイヤに交換！どうでしょう、ギリギリフィニッシュまで走り切れるでしょうか？
３１周目、ルクレールがピットイン！２ストップ目でミディアムに交換！トップを走るマシンの定石、２番手フェルスタッペンの戦略に完全にアジャストしてきました。
３４周目、サインツとペレスが同時ピットイン！サインツはミディアム、ペレスはソフトに交換しました！ラッセルもピットイン！ミディアムに交換です。
４０周目、角田裕毅が１コーナーでアロンソをオーバーテイク！遂にポイント圏内１０番手に浮上です！しかし、この時点ソフトタイヤを履いている角田は、もう１度ピットインの可能性がありますねー。どうなることでしょうか。
４３周目、フェルスタッペンが３回目のピットイン！ソフトに交換！ペレスも同じ周にピットインし同じくソフトに交換しました！これで最後でしょう。
４４周目、サインツがピットイン！ソフトに交換！ハミルトンもピットイン！ソフトに交換です！
４６周目、アルファタウリ、ガスリーのマシンが炎上！リタイアです！バーチャルセーフティーカー→セーフティーカーです。この間に多くのマシンがピットインしてタイヤ交換です。隊列を整えてからリスタートになりますので、残り数周でのスプリントレースになります。フェラーリが安定して速い中、フェルスタッペンはステアリングに何か不具合を感じているようです。チームはステイアウトの指示。原因が分からない中ピットインしても何もやりようが無いですから、そうなりますよね。
５１周目リスタートです！全員が近づいて隊列を整えてからのリスタートですから、多くのバトルが期待されます。角田裕毅、ミックを抜いて１０番手に浮上！再びポイント圏内です！
５４周目、サインツがフェルスタッペンをオーバーテイク！！そしてフェルスタッペンはスローダウン！力なくピットに向かいリタイアです！！フェラーリは盤石のワンツー体制です！
５５周目、ペレスも無線でパワーを失っているとの報告！ハミルトンに攻められ万事休すか？
ファイナルラップ、ペレスがエンジンストップしスピン！マシンが止まってしまいリタイアです！
そして、盤石の走りを見せたルクレールが開幕戦を制しました！！！サインツも２位をゲットし、フェラーリのワンツーフィニッシュです！これは驚きの開幕戦でした！！
そしてレッドブル２台の脱落により、メルセデス・ハミルトンが３位表彰台獲得！！ラッセルも４位を獲得し、ダメージリミテーションとしては十分な結果を得ることに成功しましたね。
そして、上位が抜けたこともあり、マグヌッセンが５番手、ボッタス６番手、角田８番手、ルーキー周冠宇は１０番手でデビュー戦ポイントフィニッシュです！
開幕戦を終わってのランキングはこちら！（F1公式Twitterより）
レース後には、リタイアしていたフェルスタッペンがルクレールを祝福しに行くシーンが見られました。チャンピオンになったことで心の余裕が出てきた感じに見えますね。
それにしても、フェラーリの強さが際立ったレースでした。見た目上タイム差はあまり無いように見えましたが、ルクレールは完全にレースをコントロールしていましたね。全力は出していないでしょう。フェルスタッペンとのギャップを見ながら、戦略も合わせこみ完全勝利しました。
レース後のコメントによると、17周目から19周目のルクレール対フェルスタッペンの抜きつ抜かれつの攻防の中で、ルクレールはターン１では無理してブロックせず早めにブレーキングし、フェルスタッペンに少しだけ前に行かせておいて、次のストレートでのDRS使用権を得たうえでピッタリ後ろに付き、予定通り次のストレートでDRSを使って抜き返すということを、平然とやっていたようです。
これは余裕が無ければできない芸当ですよね。たとえDRSを得たとしても抜き返す自信が無ければ無理だと思います。
それをやってのけたルクレールとフェラーリ。今後もしばらくは強そうな気配です。
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