F1 2022 第14戦ベルギーGP 決勝

レースレポート
Photo by Michal Wojcik on Unsplash.

約1ヵ月の夏休みが終わり、F1が帰ってきました。後半戦初戦はベルギーGPです!二輪レースのためと言われているグラベル増加の改修を行ったスパ・フランコルシャンで、四輪最高峰のF1はどんなレースを見せてくれるでしょうか!?グリッド降格ペナルティー祭りとなったこのレース、大逆転が見られるのか、それとも・・・

スターティンググリッド

ポールポジションからのスタートはサインツ(フェラーリ)、フロントロウ2番手はペレス(レッドブル)です。チームメイトたちはグリッド降格ペナルティーで、フェルスタッペン(レッドブル)が14番手、ルクレール(フェラーリ)が15番手からのスタートとなります。
予選後にPU交換他セットアップ変更を行った角田裕毅(アルファタウリ)は、ピットレーンスタートです。
8番手スタート予定だったガスリー(アルファタウリ)もスタート直前になってマシンがピットに戻されました。こちらもピットレーンスタートか!?予選で良い位置につけていたのに、残念です。こうなったら、怒涛の追い上げに期待しましょう!

スタート

サインツはいいスタートでトップを堅持、ペレスは蹴り出しが悪かったうえに、イン側に大きく幅寄せした分失速してしまい、ラッセル(メルセデス)の後ろ5番手まで下がってしまいます。その直後・・・

アロンソ(アルピーヌ)の左フロントタイヤにハミルトンの右リアタイヤが乗り上げました!ハミルトンは大きくジャンプしてしまい、着地の際にマシンにダメージを負いました、チームからストップを命じられスローダウン!

せっかくいいスタートを切って、2番手まで浮上していたアロンソですが、ハミルトンと接触し、一瞬失速したところで数台に抜かれる不運!
「こいつは、先頭からスタートした時の運転の仕方しか知らないんだ!」と、ライバルに辛辣な言葉を浴びせるアロンソ!

出遅れたペレスでしたが、混乱に乗じて2番手に戻りました。

ラティフィ(ウィリアムズ)がコースオフしかけてスピンしたところに出くわしたボッタス(アルファロメオ)がそれを避けようとしてスピン!グラベルに突っ込みマシンストップ!

複数のインシデントに対応するため、セーフティーカーです!

4周目、ルクレールがピットイン!フロントタイヤ付近から煙が出ているようです。ミディアムタイヤに交換。どうやら、誰かが投げ捨てた捨てバイザーが、ルクレールのブレーキダクトに入ってしまい、ブレーキがオーバーヒートして燃えてしまったようです。
フェルスタッペンの捨てバイザーだったという話になっていて、F1公式もその疑いを指摘していますが、DAZNのWednesday F1 Timeでは、新たな証拠映像を見つけて、フェルスタッペンではないとの結論にたどり着いたようです。

5周目、リスタート!ここでもサインツが良いスタートを切りました。トップのままターン1を抜けていきます。しかしその差は1秒以内

後方スタートのフェルスタッペン(レッドブル)はどんどんオーバーテイク。アルボン(ウィリアムズ)、リカルド(マクラーレン)を抜いて6番手に浮上!そして7周目には4番手!!更に8周目には3番手に浮上!!トップとの差も4秒程度で早くもトップチェッカーが見えてきました!ソフトタイヤスタートを活かして先頭に顔を出してきました!

同じくソフトスタートのサインツと比較しても圧倒的な速さで先頭を伺います。ミディアムスタートの2番手ペレスを挟んでこの先どうレースが進むのか!?

11周目、2番手ペレスのDRS圏内に3番手フェルスタッペンがたどり着く!
サインツはピットイン!ソフト→ミディアムに交換

12周目、ケメルストレートでフェルスタッペンがペレスを抜いて、遂にトップへ浮上!スタートタイヤが違うので、この後の戦略次第でどうなるか分かりませんが、後方14番手からスタートしたフェルスタッペンが、勝ってもおかしくない展開になりました。オーバーテイク後もどんどん差を広げていきます。

14周目、ミディアムスタートのペレスが、ソフトスタートのフェルスタッペンより先にピットイン!これはフェルスタッペンが本当に圧倒的な速さとタイヤ管理を両立していますね!

15周目、フェルスタッペンがピットイン!ソフト→ミディアムに交換しました。サインツにトップを明け渡しましたが、2番手でコースに戻ります!3番手ペレスの前1.5秒程度です。

17周目、2番手フェルスタッペンがトップサインツのDRS圏内に突入、18周目のケメルストレートでサインツをオーバーテイクしトップへ!

19周目、7番手を走っていた角田裕毅がピットイン!ミディアムに交換です。残り26周をミディアムで走り切れるか!?

21周目、ターン5でペレスがサインツをオーバーテイクし2番手に浮上!これで、レッドブルは盤石の1-2体制です!今週のレッドブルの速さから考えると、ここからフェラーリが挽回して逆転するのは、ほぼ不可能でしょうね。

26周目、フェラーリ2台とも、このレース2回目のピットイン!先に入ったサインツは、5番手でコースに復帰。後からピットに入ったルクレールは7番手でコースに戻ります。

30周目、2番手を走っていたラッセルが、このレース2回目のピットイン!ハードタイヤに交換してコースに戻ります。4番手でコースに復帰しました!

31周目、トップを快走中のフェルスタッペンが、2回目のピットイン!余裕を持ってトップのままコースに復帰します。盤石ですね。これで後はタイヤマネジメントしながら、後ろとのギャップをコントロールしてゴールすればいいだけです。今週のレッドブルのマシンとフェルスタッペンの能力からして、難しくない仕事です。

35周目、ケメルストレート後半で、ガスリー、ベッテル、オコンが3ワイドのバトル!ベッテルの後ろでDRSからガスリーがイン側、オコンがアウト側からオーバーテイクを仕掛ける!そしてターン4ではオコンが前、次にガスリー、ベッテルの順で駆け抜けて行きました。
これは、ミハエル・シューマッハとミカ・ハッキネンが、リカルド・ゾンタをオーバーテイクする際に起こった、伝説の3ワイドを彷彿とさせるバトルでしたね!

その後は大きな動きはなく、レッドブルの1-2体制が続き、フェラーリはどんどん引き離されていくレースが続きました。

フィニッシュ!

フリー走行から予選まで圧倒的な速さを見せていたフェルスタッペンが、PUコンポーネントの年間使用数規定オーバーで14番手スタートだったにもかかわらず、あっという間に先頭に立ち、2位ペレスにも圧倒的な差をつけて優勝!
こんな圧勝を見たのはいつ以来でしょうか!?ライバルたちの間では、レース前から「マックスが勝つでしょ」という風潮でしたが、その通りになってしまいましたね。本当に圧勝でした!!

ベルギーGP終了後のドライバーズランキングはこちら!フェルスタッペンのチャンピオンは揺るぎない状況の中、ペレスが2番手に浮上し、ポイントにおいても1-2体制です。
2番手以下、5番手ラッセルまでは、1レースで逆転可能性のあるポイント差で団子状態になっていますね。

コンストラクターズんランキングはこちら!

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