F1 2022 第2戦サウジアラビアGP 決勝

レースレポート

エキサイティングな予選から一夜明け、いよいよ決勝です!自身初のポールポジションを「人生最高のラップ」で決めたペレスのスタートに注目です!

レコノサンスラップ中、角田裕毅がコース脇にマシンを止めました!トラブルにより予選に出走できず、救済措置でレース出走が認められて最後尾グリッドからスタート予定でしたが、またもやマシントラブルです・・・突然エンジンがシャットダウンして、前に進めなくなってしましました。フリー走行では悪くない走りをしていたので、後方からの追い上げに期待していましたが、残念な結果になってしまいました・・・うーん踏んだり蹴ったりの土日でした。

スターティンググリッド

ハミルトンは衝撃のQ1敗退で15番手からのスタートとなります。ほとんどがミディアムスタートの中、ハードタイヤでスタートするようです。周囲と戦略を分けて、ピットストップ「予選で大クラッシュを演じてしまったミック・シューマッハは、出走せずです。

ポールポジションはペレス、2番手ルクレール、3番手サインツ、4番手フェルスタッペン、5番手オコン、6番手ラッセル、7番手アロンソ、8番手ボッタス、9番手ガスリー、10番手マグヌッセンでスタートです。

スタート

いいスタートを切ったペレスが1コーナーを制しました!フェルスタッペン、がサインツを抜き3番手に浮上!

4周目、ラッセルがオコンをオーバーテイクして5番手に浮上!やはり力のあるドライバーですね。アルピーヌ同士で激しく争っています。オーバーテイクを試みるアロンソをオコンがえげつないブロック!一瞬ヒヤッとしましたが、アロンソの良い反応で染色を避けた!

7周目ようやくアロンソがオコンをオーバーテイク!

8周目オコンがアロンソにやり返すも、オーバシュートして抜ききれず!その間にボッタスがすぐ後ろまで迫っています!アルピーヌは無駄なチーム内争いをしている間に後ろがどんどん追いつきます。ハードスタートのマグヌッセンもボッタスのすぐ後ろまで迫ってきました。アルピーヌトレインですね。

その後もハードレーシングを続けるアルピーヌ勢ですが、無線で「ポジションを守れ!」の指示が出ました。しかし!14周目オコンはボッタスに抜かれポジションダウン!

15周目、ルクレールに無線「Box to overtake!」あまり聞かないフレーズですが意味は?その直後ペレスがピットイン!ハードタイヤに交換です。後ろを走っていたルクレールはステイアウト!その時点ルクレールとの差は約1.5秒!ルクレールはオーバーカットなるか!?
Box to overtakeは、ペレスがピットインしなければ、ルクレールはピットインしてタイヤ交換→アンダーカットを狙う、ペレスがピットインすれば、ルクレールはステイアウトしてオーバーカットを狙う、という戦略だったと思われます。

16周目、最終コーナーでラティフィがクラッシュ!バーチャルセーフティーカーです!その後セーフティーカーに切り替えです。その間にルクレール、フェルスタッペン、サインツがピットイン!ハードタイヤに交換です!ここでピットインした人たちはロスタイムが少なくピットインできましたので、得しました。逆に1周早くピットインしていたペレスが大損こいてしまいましたー残念!せっかく良いペースで走っていたのに、3番手まで下がってしまいました・・・
フェラーリのダブルストップ、スムーズでしたね。

21周目、リスタート!順位通りルクレール、フェルスタッペン、ペレス、サインツ、ラッセルの順で1コーナーを通過!直後ペレスがサインツに順位を譲り、サインツが3番手に浮上、ペレスは4番手に。セーフティーカー中にペレスがサインツをオーバーテイクしたとの判断で、ペナルティーを避けるため順位を譲りました。

23周目、ハミルトンがマグヌッセンを抜いて6番手へ浮上!ただし2人ともハードスタートでまだタイヤ交換していないため、少なくとも1回はピットインする必要があります。

この後、上位4台ルクレールvsフェルスタッペン、サインツvsペレスで付かず離れずの攻防。フェラーリが前、レッドブルが後ろの構図で、フェラーリがペースをコントロールしているだけなのか、追われるフェラーリが必死に引き離しているのか!?

36周目、7番手を走っていたアロンソがスローダウン!「ノーパワー」です。いい所を走っていただけに残念!
続けざまにリカルドもスローダウン!ピットレーン直前でマシンを止めてしまいました!その間にボッタスが3度目のピットインでリタイアです!一気に3台がいなくなってしまいました。

イエローフラッグ→バーチャルセーフティーカーです。

マグヌッセンがピットインしてタイヤ交換!ハミルトンは入れず・・・ピットレーンクローズ!ピットに入れなくなってしまいました。バーチャルセーフティーカーが終わるまでにピットインできなければ、ハミルトンはハードタイヤスタートで2回のセーフティーカーで2回とも大損したことになります。

41周目、レース再開!ようやくピットレーンオープン・・・ハミルトンピットイン!ミディアムに交換。マグヌッセンの後ろ12番手でコースに戻りました。

42周目、フェルスタッペンがルクレールに接近!ここは勝負どころか!?最終コーナー前でオーバーテイク!しかし43周目の1コーナーでルクレールが抜き返す!また抜きつ抜かれつの再現です!この後接近戦を繰り広げる2人。最終コーナー手前のDRS検知ラインを後ろで通過してDRSの権利を得たいため、早めにブレーキングしてお互い先を譲り合うという、ちょっと面白い攻防です。

47周目、遂にフェルスタッペンがルクレールをオーバーテイク!ルクレールはピッタリ付いて行けばまだチャンスはありますが、付いて行けるか!?

48周目、2番手ルクレールDRSを使うもストレートの速いレッドブルに迫ることができず。

結局ルクレールはフェルスタッペンを抜き返すことができず2番手のまま、フェルスタッペンがトップでチェッカーフラッグ!

3位サインツ、4位ペレス、5位ラッセル、6位オコン、7位ノリス、8位ガスリー、9位マグヌッセン、10位ハミルトンでした。

フェルスタッペンは今季初勝利です!おめでとう!そして、フェラーリは2戦連続のダブル表彰台です!素晴らしい戦いでした。
終わった後はルクレールとフェルスタッペンは健闘を称えあいました。このあたりルクレールはナイスガイですよね。

それにしても、終盤のルクレールとフェルスタッペンの戦いは痺れました。コーナーで引き離すフェラーリに対し、ストレートで追いつくレッドブル。最終コーナー前のDRS検知ポイントでは、ギリギリ後ろで通過したい2台の逆ブレーキング競争。集中力と頭を使い、お互いマシンの優位な点を最大限に引き出しながらの頂上決戦でしたね。これぞレース!といった感じでした。
良いレースを見せてくれてありがとう!

初のポールポジションからスタートしたペレスは、セーフティーカーのタイミングの不運もあり、後ろに下がってしまいました。たらればになりますが、あれが無ければまた違った展開で、2位表彰台はあったのではないかという気がします。残念でしたが、今年のマシンであればまたチャンスはあるでしょう。いつかペレスのポールトゥウィンを見てみたいと思ったレースでした。

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