F1 2022 第20戦メキシコシティーGP 決勝

レースレポート

メキシコの英雄、チェコことセルジオ・ペレス(レッドブル)が、勝てるマシンとチームメイトに譲らなくて良い状況を手にして、母国に帰ってきました!
スタンドではひっきりなしに「チェーコ!チェーコ!」の大合唱が起きています。コースまで聞こえて来そうな大きな声援は、チェコの力になるでしょうね。予選ではメルセデスの2台に前に行かれ、4番手スタートとなりますが、ここから挽回してトップに立つことができるのか!?それとも、いつものように先頭を走るフェルスタッペンに置いて行かれてしまうのか!?
トップ目指して頑張ってほしいですね!

スターティンググリッド

ポールポジションはフェルスタッペン(レッドブル)。年間最多勝記録14勝達成なるか!?2番手ラッセル、3番手ハミルトンのメルセデス勢を間に挟んで、メキシコの英雄ペレス(レッドブル)は4番手からのスタートです!メルセデスは最速ではないものの、ここへ来てパフォーマンスを取り戻してきましたね。2023年シーズンを盛り上げるためにも、ここから勢いをつけてシーズンを終えて欲しいところです。

ペレスとドライバーズランキング2位を激しく争うルクレール(フェラーリ)は、7番グリッドからのスタートです。早めに追いついてチェコとの直接対決に持ち込みたいですね。

スタート!

フェルスタッペンとハミルトンが良いスタート!ラッセルとペレスも加速が良く、上位勢は入り乱れてターン1に突入!

ハミルトンがターン2・3で意地のオーバーテイク!ラッセルを抜いて2番手へ!その際に一瞬失速したラッセルの横をペレスが抜いて行き3番手!トップはフェルスタッペンが難なくキープです。

これで上位3強は、フェルスタッペン、ハミルトン、ペレス、ラッセル、サインツ、ルクレールと、実力通り上位6台を占めました。そんな中、日本人ドライバー角田裕毅は、13番手スタートからオープニングラップで2台を抜き11番手にアップ!まずまずのスタートです!

5周目、ミディアムスタートのハミルトンがファステストラップ!トップのフェルスタッペンに約1.2秒差で食い下がります!
ソフトタイヤを履いたレッドブル勢とフェラーリ勢のペースが上がらない中、ミディアムタイヤっで頑張っていますね。ソフトタイヤのデグラデーションが激しいのか?

10周目、レースは落ち着いています。上位4台は1.5~2秒程度の等間隔のギャップを保ったまま推移しています。フェルスタッペンがいつものように逃げていくことができません。劣るマシンのハミルトンが時折フェルスタッペンを上回るペースを刻みながら、必死に追いかけます。

15周目、フェルスタッペンがファステストラップ!ハミルトンをトウの外に追いやろうという無線に反応して、最速タイムを記録!やはり素晴らしいドライバーですね。レースエンジニアから伝えられた戦略を着実に遂行できています。

ガスリーに5秒ペナルティー!14周目にストロールをオーバーテイクした際に、コース外に押し出してしまったようです。

22周目、フェルスタッペンの左フロントタイヤにややグレイニング気味の表面が国際映像でクローズアップされました。無線で、低速コーナーでタイヤが厳しいとの報告を行いましたね。
その周にペレスがピットイン!ソフト→ミディアムに交換してコースに戻ります。左リアのタイヤ交換に手間取り、ストップ時間は5秒ですから、通常より3秒程度失いました!6番手で戻りましたが、後ろにいたラッセルとの差がどうなるか、ラッセルのピットストップに注目ですね。

25周目、ハミルトンは無線で「タイヤはOK」との報告!それに対し、フェルスタッペンは「左フロントはためだ」の報告!その後ピットイン!ストップ時間2.5秒でソフト→ミディアムに交換して3番手でコースに戻ります。まずまずのピット作業でした。

27周目、ペレスが、まだタイヤ交換をしていないルクレールをホームストレートでオーバーテイク!5番手に浮上です。

28周目、ルクレールがピットイン!ソフト→ミディアムに交換です。12番手でコースに戻りました。

29周目、ハミルトンがピットイン!ハードタイヤに交換し、3番手でコースに戻ります!これは1ストップ作戦でしょう。先にピットインしたフェルスタッペンの戦略によって、ハミルトンのやるべき事は変わってきますが、果たして・・・ソフト→ミディアムの1ストップがレッドブルに可能なのかどうか、しかもペースを大きく落とさずに。そこがポイントとなりそうです。・・・サインツもピットイン!同じくソフト→ミディアムに交換です。9番手で戻りました。

34周目、ラッセルがピットイン!ミディアム→ハードに交換して4番手でコースに戻ります。無線で「ソフト使おうよ」と提案していたラッセルですが、チームはコンサバな戦略を選択しましたね。まだ普通に行っては勝てないマシンなんだから、チャレンジすればいいのに!

一通り1回目のタイヤ交換を終えた時点で、トップはフェルスタッペン、2番手ハミルトン、3番手ペレス、4番手ラッセルです。ここからはレッドブル対メルセデスの真っ向勝負です!マシンで劣るメルセデスが、戦略の妙でレースをものにするのか!?それともレッドブルが軽くいなして勝ってしまうのか!?

40周目、ここまでタイヤ無交換で走り続けて5番手にいたアロンソが遂にピットイン!ハードタイヤに履き替えて8番手でコースに戻りました!ミディアムを持たせてここまで引っ張りましたね。さすがアロンソといったところでしょうか。

51周目、第1スティントを長く引っ張って、若いソフトタイヤで前を追う12番手のリカルドが、前の角田裕毅にどんどん迫る!低速コーナーで角田のイン側にリカルドが鼻先を突っ込む!そして接触!!!
角田の右リアがリカルドの左フロントに引っ掛かり、角田のマシンの右サイドが宙に浮きました!着地の際にはマシンに大きなダメージを負ったようで、すぐにピットイン。リタイアするしかない状態に陥ってしまいましたねー。角田はポイントを取れるかどうかという場所を走っていただけに、残念!!!

リカルドには10秒ペナルティーが科されました。確かに、ターン入口でもエイペックスでも、リカルドは角田には全く並んでいなかったので、当然といえば当然のペナルティーですね。

その後は大きな動きはなく、淡々とレースが進んでいきました。残り10周時点でも、トップがフェルスタッペン、2番手ハミルトン、3番手ペレス、4番手ラッセルの構図は変わりません、各車付かず離れずのレースが続いています。

65周目、アロンソがマシンストップ!「エンジン・エンジン」という無線を残してリタイアです。アロンソにしては珍しく、ジェスチャーで怒りを発散させています・・・そして、バリアに顔を伏せてがっかりです!

バーチャルセーフティーカーが出ましたが、すぐに解除になりました。

フィニッシュ!

フェルスタッペンは年間最多勝記録の14勝目です!これはすごい!近年レース数が増えているものの、今シーズンの開幕時点ではフェラーリの方が速かったし、シーズン中盤以降も決してレッドブルのマシンがフェラーリのマシンを完全に上回った訳ではない中で勝ち続けていましたよね。

地元メキシコの英雄ペレスは3位表彰台を獲得!ランキング2位を争うルクレールは6位だったため、5ポイント差でペレスが上回っています!
レッドブルはチーム初のドライバーズランキング1-2を狙う体制が整いましたね!

コンストラクターズランキングは、上位3チームはほぼ決まりですが、アルピーヌvsマクラーレンの4位争い、アルファロメオvsアストンマーティンの6位争い、そしてハースvsアルファタウリの8位争いは、それぞれ僅差の激しい戦いを続けています!これは最終戦までもつれそうですね。

チェコの表彰台で、メキシコのファンは大興奮です!

陽気なチェコのお父さんは、もっと大興奮です!

シーズンが終わる時にも、この笑顔を見たいと思う今日この頃です(笑)

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