F1 2021 第7戦フランスGP 決勝 「美しい」戦略でレッドブルが連勝!

レースレポート
出典:Formula1-Data https://formula1-data.com/race/france

いやいや、ほんと近年稀にみる面白いレースで、見応えありましたねー。
レッドブルが「美しい」戦略を見事に成功させ、フェルスタッペン優勝・ペレス3位表彰台を獲得しました。大事なことなんでもう一回書きますが、見応えありましたねー。

第1スティント フェルスタッペンは見事!

ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンは、スタート直後のターン1で挙動を乱しハミルトンに先行され2番手に下がりました。その後はしばらくは約3秒のギャップを維持して2番手をキープ。3番手ボッタス、4番手ペレスでレースは続きました。ペレスは上位3台から徐々に離されていくペース。後から分かったことですが、これはただペースが遅かったのではなく、彼の一流のタイヤマネジメントだったんですね!

18周目、タイヤが厳しくなってきたボッタスが、上位4台のうち最初にピットイン!フェルスタッペンはボッタスのアンダーカットを防ぐため、すぐ次の周にピットイン!ボッタスの前でコースに戻りました。そのまた次の周にハミルトンがピットイン!ピットイン前に3秒差あったフェルスタッペンの前でコースに戻る予定でしたが、ピットレーンから出てきたハミルトンを、フェルスタッペンが見事にオーバーテイク!3秒差を1周の間に無くしてしまいました。
ボッタスのアンダーカットを防ぐためピットインしたことで、更に自らはハミルトンをアンダーカットしてしまいましたよ!これはレッドブルにとっては良い意味の想定外だったようで、ハミルトンをアンダーカットできるとは思っていなかったそうです。

レッドブル驚愕の2ストップ作戦!

上位4台はハードタイヤに交換して第2スティント。どうもレースペースはメスセデスの方が若干速いようで、ハミルトンはずっとフェルスタッペンの0.5秒後方あたりでフェルスタッペンを突っつき続けました。フェルスタッペンのタイヤを消耗させようという作戦だったんでしょう。そんな中なんと、まだ先頭を走り続けていたフェルスタッペンが33週目にピットイン!ミディアムタイヤに履き替え一時的に4番手まで順位を落とします。この時先頭ハミルトンとの差は約19秒、残りは20週、1周1秒縮めるペースでいけば最終ラップまでになんとか追いつく差です。私のような素人が考えれば、追いつくことはできても、抜くのは難しいのでは?と思ってしましますが、先頭を走っていながらピットインしてタイヤ交換したということは、追いついて抜いて勝つことができるという計算が成立していたんでしょう。じゃないとそんな決断できないですよね。
そこからフレッシュタイヤを使ってどんどん追い上げ、ペレスは譲ってくれて楽に3番手にアップ。この時譲ったペレスが「あいつら(メルセデス)を捕まえようぜ!」という無線。かっこいい!
次に44周目、ボッタスに追いつき、彼が少しミスしたところを捉えてあっさり抜いて2番手にアップ!残るは5秒前を行くハミルトンだけになりました!

そして、残り2周となった52周目、遂にミストラルストレートでハミルトンに追いつき、抜いてしまいました!もうタイヤがボロボロだったハミルトンは、ほぼ無抵抗でフェルスタッペンを前に行かせました。そこで抵抗してマーブル拾ってタイヤをダメにしていたら、ペレスにも抜かれて3位に転落する可能性もあったので、無理はしなかったそうです。

フェルスタッペン優勝!

フェルスタッペンがこのままトップチェッカー!ペレスもボッタスを抜いて3位表彰台!レッドブルはダブル表彰台で、ドライバーズランキングもコンストラクターズランキングもトップのまま、更にメスセデスとのポイント差を広げました!
それにしても、フェルスタッペンの2ストップ作成は痺れる戦略でした!2番手を走っていたならまだしも、トップを走っていて後ろのマシンより先に戦略切り替えてピットストップして後ろに下がるなんて戦略、なかなかできることじゃないですよ!レッドブルのストラテジストはよくこの戦略をプッシュしたし、チームはよくこの戦略で行くことを決断しましたよね。ほんとすごいメンタルしてると思います!

今回はレッドブルとメルセデスが秀逸な戦いをしていたので、埋もれてしまいましたが、ノリス、アロンソ、ガスリーの戦い等、中団でも熱い戦いがありましたね。

ポールリカールでのフランスGPが、こんなに面白くなるとは思いませんでした。いいもの見せてもらいましたね。

次回シュタイアーマルクGP(オーストリア)でも熱い戦いを期待しましょう!

決勝順位!

順位No.ドライバーチームタイムポイント
133マックス・フェルスタッペンレッドブル1:27:2625
244ルイス・ハミルトンメルセデス+2.904s18
311セルジオ・ペレスレッドブル+8.811s16
477バルテリ・ボッタスメルセデス+14.618s12
54ランド・ノリスマクラーレン+64.032s10
63ダニエル・リカルドマクラーレン+75.857s8
710ピエール・ガスリーアルファタウリ+76.596s6
814フェルナンド・アロンソアルピーヌ+77.695s4
95セバスチャン・ベッテルアストンマーティン+79.666s2
1018ランス・ストロールアストンマーティン+91.946s1
1155カルロス・サインツフェラーリ+99.337s0
1263ジョージ・ラッセルウィリアムズ+1 lap0
1322角田裕毅アルファタウリ+1 lap0
1431エステバン・オコンアルピーヌ+1 lap0
1599アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ+1 lap0
1616シャルル・ルクレールフェラーリ+1 lap0
177キミ・ライコネンアルファロメオ+1 lap0
186ニコラス・ラティフィウィリアムズ+1 lap0
1947ミック・シューマッハハース+1 lap0
209ニキータ・マゼピンハース+1 lap0

ドライバーズランキング

順位ドライバーチームポイント
1マックス・フェルスタッペンレッドブル ホンダ131
2ルイス・ハミルトンメルセデス119
3セルジオ・ペレスレッドブル ホンダ84
4ランド・ノリスマクラーレン メルセデス76
5バルデリ・ボッタスメルセデス59
6シャルル・ルクレールフェラーリ52
7カルロス・サインツフェラーリ42
8ピエール・ガスリーアルファタウリ ホンダ37
9ダニエル・リカルドマクラーレン メルセデス34
10セバスチャン・ベッテルアストンマーティン メルセデス30
11フェルナンド・アロンソアルピーヌ ルノー17
12エステバン・オコンアルピーヌ ルノー12
13ランス・ストロールアストンマーティン メルセデス10
14角田裕毅アルファタウリ ホンダ8
15キミ・ライコネンアルファロメオ1
16アントニオ・ジョヴィナッツィアルファロメオ1
17ジョージ・ラッセルウィリアムズ0
18ミック・シューマッハハース0
19ニキータ・マゼピンハース0
20ニコラス・ラティフィウィリアムズ0

コンストラクターズランキング

順位チームポイント
1レッドブル ホンダ215
2メポイントルセデス178
3マクラーレン メルセデス110
4フェラーリ94
5アルファタウリ ホンダ45
6アストンマーティン メルセデス40
7アルピーヌ ルノー29
8アルファロメオ2
9ウィリアムズ0
10ハース0

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