いやいや、ほんと近年稀にみる面白いレースで、見応えありましたねー。
レッドブルが「美しい」戦略を見事に成功させ、フェルスタッペン優勝・ペレス3位表彰台を獲得しました。大事なことなんでもう一回書きますが、見応えありましたねー。
第1スティント フェルスタッペンは見事!
ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンは、スタート直後のターン1で挙動を乱しハミルトンに先行され2番手に下がりました。その後はしばらくは約3秒のギャップを維持して2番手をキープ。3番手ボッタス、4番手ペレスでレースは続きました。ペレスは上位3台から徐々に離されていくペース。後から分かったことですが、これはただペースが遅かったのではなく、彼の一流のタイヤマネジメントだったんですね!
18周目、タイヤが厳しくなってきたボッタスが、上位4台のうち最初にピットイン!フェルスタッペンはボッタスのアンダーカットを防ぐため、すぐ次の周にピットイン!ボッタスの前でコースに戻りました。そのまた次の周にハミルトンがピットイン!ピットイン前に3秒差あったフェルスタッペンの前でコースに戻る予定でしたが、ピットレーンから出てきたハミルトンを、フェルスタッペンが見事にオーバーテイク!3秒差を1周の間に無くしてしまいました。
ボッタスのアンダーカットを防ぐためピットインしたことで、更に自らはハミルトンをアンダーカットしてしまいましたよ!これはレッドブルにとっては良い意味の想定外だったようで、ハミルトンをアンダーカットできるとは思っていなかったそうです。
レッドブル驚愕の2ストップ作戦!
上位4台はハードタイヤに交換して第2スティント。どうもレースペースはメスセデスの方が若干速いようで、ハミルトンはずっとフェルスタッペンの0.5秒後方あたりでフェルスタッペンを突っつき続けました。フェルスタッペンのタイヤを消耗させようという作戦だったんでしょう。そんな中なんと、まだ先頭を走り続けていたフェルスタッペンが33週目にピットイン!ミディアムタイヤに履き替え一時的に4番手まで順位を落とします。この時先頭ハミルトンとの差は約19秒、残りは20週、1周1秒縮めるペースでいけば最終ラップまでになんとか追いつく差です。私のような素人が考えれば、追いつくことはできても、抜くのは難しいのでは?と思ってしましますが、先頭を走っていながらピットインしてタイヤ交換したということは、追いついて抜いて勝つことができるという計算が成立していたんでしょう。じゃないとそんな決断できないですよね。
そこからフレッシュタイヤを使ってどんどん追い上げ、ペレスは譲ってくれて楽に3番手にアップ。この時譲ったペレスが「あいつら(メルセデス)を捕まえようぜ!」という無線。かっこいい!
次に44周目、ボッタスに追いつき、彼が少しミスしたところを捉えてあっさり抜いて2番手にアップ!残るは5秒前を行くハミルトンだけになりました!
そして、残り2周となった52周目、遂にミストラルストレートでハミルトンに追いつき、抜いてしまいました!もうタイヤがボロボロだったハミルトンは、ほぼ無抵抗でフェルスタッペンを前に行かせました。そこで抵抗してマーブル拾ってタイヤをダメにしていたら、ペレスにも抜かれて3位に転落する可能性もあったので、無理はしなかったそうです。
フェルスタッペン優勝!
フェルスタッペンがこのままトップチェッカー!ペレスもボッタスを抜いて3位表彰台!レッドブルはダブル表彰台で、ドライバーズランキングもコンストラクターズランキングもトップのまま、更にメスセデスとのポイント差を広げました!
それにしても、フェルスタッペンの2ストップ作成は痺れる戦略でした!2番手を走っていたならまだしも、トップを走っていて後ろのマシンより先に戦略切り替えてピットストップして後ろに下がるなんて戦略、なかなかできることじゃないですよ!レッドブルのストラテジストはよくこの戦略をプッシュしたし、チームはよくこの戦略で行くことを決断しましたよね。ほんとすごいメンタルしてると思います!
今回はレッドブルとメルセデスが秀逸な戦いをしていたので、埋もれてしまいましたが、ノリス、アロンソ、ガスリーの戦い等、中団でも熱い戦いがありましたね。
ポールリカールでのフランスGPが、こんなに面白くなるとは思いませんでした。いいもの見せてもらいましたね。
次回シュタイアーマルクGP(オーストリア)でも熱い戦いを期待しましょう!
決勝順位!
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム | ポイント |
---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 1:27:26 | 25 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | +2.904s | 18 |
3 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル | +8.811s | 16 |
4 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | +14.618s | 12 |
5 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | +64.032s | 10 |
6 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン | +75.857s | 8 |
7 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ | +76.596s | 6 |
8 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | +77.695s | 4 |
9 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン | +79.666s | 2 |
10 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | +91.946s | 1 |
11 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | +99.337s | 0 |
12 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | +1 lap | 0 |
13 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | +1 lap | 0 |
14 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | +1 lap | 0 |
15 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | +1 lap | 0 |
16 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | +1 lap | 0 |
17 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | +1 lap | 0 |
18 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | +1 lap | 0 |
19 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース | +1 lap | 0 |
20 | 9 | ニキータ・マゼピン | ハース | +1 lap | 0 |
ドライバーズランキング
順位 | ドライバー | チーム | ポイント |
---|---|---|---|
1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル ホンダ | 131 |
2 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 119 |
3 | セルジオ・ペレス | レッドブル ホンダ | 84 |
4 | ランド・ノリス | マクラーレン メルセデス | 76 |
5 | バルデリ・ボッタス | メルセデス | 59 |
6 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 52 |
7 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 42 |
8 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ ホンダ | 37 |
9 | ダニエル・リカルド | マクラーレン メルセデス | 34 |
10 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン メルセデス | 30 |
11 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ ルノー | 17 |
12 | エステバン・オコン | アルピーヌ ルノー | 12 |
13 | ランス・ストロール | アストンマーティン メルセデス | 10 |
14 | 角田裕毅 | アルファタウリ ホンダ | 8 |
15 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 1 |
16 | アントニオ・ジョヴィナッツィ | アルファロメオ | 1 |
17 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 0 |
18 | ミック・シューマッハ | ハース | 0 |
19 | ニキータ・マゼピン | ハース | 0 |
20 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 0 |
コンストラクターズランキング
順位 | チーム | ポイント |
---|---|---|
1 | レッドブル ホンダ | 215 |
2 | メポイントルセデス | 178 |
3 | マクラーレン メルセデス | 110 |
4 | フェラーリ | 94 |
5 | アルファタウリ ホンダ | 45 |
6 | アストンマーティン メルセデス | 40 |
7 | アルピーヌ ルノー | 29 |
8 | アルファロメオ | 2 |
9 | ウィリアムズ | 0 |
10 | ハース | 0 |
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