F1 2021 第15戦ロシアGP 決勝

レースレポート

雨上がりの難しいコンディションの中行われた大波乱の予選から一転、決勝は完全ドライでスタートです。比較的オーバーテイクのできるサーキットで4番手からハミルトンが追い上げてくるでしょうから、頑張って予選上位を占めたノリス、サインツ、ラッセルのポジションキープは難しくなってきそうです。超高速のイタリアGPではストレートが速いアドバンテージを活かして、一旦前に出ると後続車を押さえ込んだマクラーレンですから、ノリスには少し期待できるかもしれません。希望を持って見守りしょう!
そして何と、予選7番手だったボッタスもパワーユニット交換により10グリッド降格ペナルティーを受け、16番手からのスタートです。あれ?ボッタスって1回ペナルティーを受けてパワーユニットの寿命には余裕があったと思ってましたが・・・これは・・・しなくていいのにわざとペナルティーを受け、フェルスタッペンの近くに「異動」させてブロックさせようという魂胆かな?さすがメルセデス・・・そこまでやるか!?

予選がウェットコンディションだったので、決勝のスタートタイヤ選択は自由です。AWSのシミュレーションではミディアム→ハードのワンストップが最速とのことです。各車のスタートタイヤ選択はミディアムとハードに分かれましたね。大まかに分けると上位勢はミディアム、下位勢はハード、中団は分かれるといったところです。

スタート!
サインツ、ノリス、ラッセルが好スタート、ストロールもジャンプアップしてきました!ハミルトンはアロンソにも抜かれて7番手まで後退です。ポールのノリスのスタートはかなり良かったのですが、最初のブレーキングまでが長いサーキットなので、サインツがノリスのスリップストリームをうまく使って、ターン2でオーバーテイクしましたね。

後方では角田裕毅が最後尾まで下がってしまいました。何かあったのでしょうか?慎重な位置取りの結果、周囲のマシンに囲まれて、加速が鈍った結果抜かれていった感じですね。巻き返しのレースになりました。

5周目、後方では早くも14番手ボッタス、15番手フェルスタッペンで1秒以内の戦いが始まりました。6周目、ターン4でフェルスタッペンがボッタスをズバッと抜いて行きました。すごいですね、一発回答でした!

8周目、フェルスタッペンはガスリーを難なくパス!今回もターン4。上位勢はトップサインツと2番手ノリスが逃げ、3番手ラッセルが蓋をしてそれ以下を引き離していく展開です。

10周目、フェルスタッペン、今度はルクレールをパスして12番手、順調に順位を上げて行きます!一方ハミルトンはアロンソこそすぐにパスしたものの、その後はDRSトレインとなってしまった隊列の中で、6番手を走行し続けています。

12周目、4番手ストロールがピットイン!ハードタイヤに交換しました。残りをハードで走り切れるのでしょうか?

13周目、ノリスがサインツをオーバーテイク!ついにトップを取り返しました!そしてラッセルピットイン!ハードタイヤに交換です。ここまでよく頑張って3番手をキープしました!フェルスタッペンはベッテルをオーバーテイクし9番手!相変わらず順調ですね。

14周目、サインツピットイン!タイヤが厳しかったんですね。ノリスに抜かれた後はじわじわと引き離されてましたから、これ以上離される訳にはいかないところでした。ノリスは合わせてくるでしょうか?否、まだまだタイヤは使えるという本人談でステイアウトです!

20周目、後方からじわじわと追い上げるフェルスタッペンは、暫定3番手のハミルトンの約4秒差まで接近の6番手、5番手アロンソのDRS圏内まで迫ります!

22周目、リカルドピットイン!時間がかかりました!左フロントのガンが信号を切り替えれなかったように見えましたね。前回のフェルスタッペンと同じ状況でしょうか?

26週目ハミルトン、フェルスタッペンがピットイン!同時にピットインしましたが、戦略が逆なので、ハミルトンがハード、フェルスタッペンがミディアムに交換です。

28周目ノリスピットイン!そこそこのストップタイム2.9秒で送り出し、ガスリーの前暫定4番手でコースに戻りました、サインツの4秒以上前方の実質トップをキープしています!今週も行けるかノリス!?

33週目、ガスリーピットイン!ハードタイヤで長く引っ張りましたが、ラップタイムがだいぶ落ちてましたので、引っ張りすぎた感がありますね。

35周目、ルクレールピットイン!こちらもハードタイヤ引っ張りましたね。

36周目、ペレスとアロンソがピットイン!これで全員が一度のピットインを消化しました。ノリスがトップに戻り、2番手ハミルトンはじわじわと追い上げます。約2秒差ですね。残り周回はまだまだありますから、あとはどれだけ粘れるかです。しかしハミルトンのペースが速い!

46周目、雨が降り始め、スタンドのお客さんが雨具を出し始めました!残り8周このまま走り続けられるのか、タイヤ交換が必要になるのか!?

47週目、一部濡れていた路面でノリスがコースアウト!ハミルトンに抜かれそうなところ、ギリギリ押さえましたが、1秒以内でのバトルが続きます!48周目、これはタイヤ交換しないと難しいコンディションに変わっています!ノリス、ハミルトンはステイアウト!

49周目、ノリスはステイアウト、ハミルトンはピットイン!インターに変えます!残り4周、ノリスはハードタイヤで耐えられるのか!?50周目もノリスはステイアウト!ハミルトンがピットインでついた差は一気に縮んでいき、ついにノリスは走れる状態じゃなくなりましたね・・・頑張りましたが判断は誤りでしたねー残念、51周目にピットインしてインターに交換、8番手まで下がってしまいました。

ハミルトン優勝!2位フェルスタッペン、3位サインツ、4位リカルド、5位ボッタス、6位アロンソ、7位ノリス、8位ライコネン、9位ペレス、10位ラッセル、でした。ハミルトンは遂に自身通算100勝目を達成しました!おめでとう!


フェルスタッペンは最後尾スタートから2番手まで浮上!終わってみれば、パワーユニット交換によるペナルティーを完全にリカバリして見せましたね。完璧と言っていいダメージリミテーションになりました。
ノリスは残念ながらトップを維持することはできませんでしたが、本当にいい走りを見せてくれました。雨が降らなければ最後までハミルトンとバチバチのバトルが見られたことでしょう。改めてノリスの優秀さを知らしめるレースにできたのではないでしょうか。(雨の際のチームとの無線のやりとりは、ちょっと若さが出てしまった感じがありましたけどね。「Shut up!」が出ましたからね。)

予選でも、決勝でも雨による波乱が起きましたが、最後はチャンピオン争いを繰り広げる2人が1位2位という、何とも不思議というか興味深いというか・・・。ただ、確実にとても面白いレースでした!ありがとうございました!

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