予選Q3、ガスリーのパンクで振られたイエローフラッグが、チャンピオン争いに大きな影響を与えることになってしまいました。
ダブルイエロー無視の疑いでフェルスタッペン、シングルイエロー無視の疑いでボッタスとサインツがスチュワードに召喚されたとの情報です。そして決勝開始1時間半前という直前の時間帯に予選順位が入れ替わってしまう衝撃の発表です。
・・・フェルスタッペン5グリッドペナルティー、ボッタスが3グリッドペナルティーです!
結果、決勝のスタート順はポールポジションがハミルトン、2番手がイエローの原因となってしまったガスリー、3番手アロンソ、4番手ノリス、5番手サインツ、6番手ボッタス、7番手フェルスタッペン、8番手角田、9番手オコン、10番手ベッテル、となりました。
フェルスタッペンにとっては厳しい裁定となりましたが、安全に関わるルールですから取られちゃいますよね。どこまで挽回できるか、期待して見ましょう!
スタートは、ハミルトンがいいスタートでトップをキープ、3番手からいいスタートをきったアロンソもすぐにガスリーをかわして2番手に浮上!そして何と7番手スタートのフェルスタッペンは一気に4番手までジャンプアップ!ガスリーを抜きにかかっていたアロンソに寄せられ、それを避けた際に一瞬砂煙を上げましたが、持ちこたえて4番手をキープしました!すごい!
逆にボッタスは超鈍い蹴り出しで、11番手まで下がってしまいました。。。中団に埋もれるとなかなか上がって来れないボッタスですから、これはヤバいですね。
3周目の最終コーナーで少しミスをし、加速が鈍ったガスリーをスッと抜いて行き、フェルスタッペンは3番手に!
5周目、今度は難なくアロンソをかわしてフェルスタッペンは2番手に!早くもハミルトンの後ろまで順位を回復しちゃいました!この時点で約4秒差。ペースはハミルトンの方が良さそうです。どこまで食い下がれるか、そして戦略で何とかできる差をキープできるか!?
9周目、11番手まで落としていた角田裕毅がピットイン!最後尾まで順位を落としました。なかなかペースが上がらない中、2ストップ確実な早めのタイヤ交換です。予選まではなかなかいい調子だっただけに、ちょっと心配ですねー。
そんな中、予選11番手に甘んじていたペレスは、どんどん順位を上げて来ています。13周目、ガスリーを抜いて5番手にアップ!4番手ノリスもすぐ目の前です。
13周目、ガスリーがピットイン!ミディアムタイヤに交換です。アルファタウリはタイヤに厳しかったんでしょうね。2台とも早めのタイヤ交換になりました。
16周目、ペレスが今度はノリスをオーバーテイク!これで4番手に。
17周目、フェルスタッペンがピットイン!ハードタイヤに交換し、2番手をキープしたままコースに戻りました。次の周、ハミルトンが反応してピットイン!ハードタイヤに交換し、トップのままコースに戻ります。フェルスタッペンとの差は約10秒!トップを走るマシンの定石戦略ですね。
19周目、ペレスがピットイン!同じくハードタイヤに交換してコースに戻ります。
ここからタイヤマネジメント合戦になるのか、それとも2ストップ前提のスプリントになるのか?トップを走るハミルトンは、2番手フェルスタッペンとの差を8秒前後に保ち、完全にペースをコントロールしています。この差をキープされては、なす術なしのレッドブルですが、秘策をひねり出すのも難しそうです。
29周目、ここまで非常にいいペースで走っていたアロンソをペレスがオーバーテイク!遂に4番手まで上がって来ました!
フェルスタッペンは「どうせ2位にしかなれないんだから、プッシュしてみようよ!」と前向きな無線の後、言葉通りプッシュして少しずつハミルトンとの差を詰めていきます。ハミルトンはいつでもペースを上げられる状態を保っているでしょうから、望みは薄いですが、何かしないと何も起きないですからね。チャレンジあるのみですね。
33周目、ボッタスの左フロントタイヤがパンク!万事休す!1スティント目を長めに引っ張っての1ストップ戦略でしたが、裏目に出てしまいましたね。ピットインしてタイヤとノーズを交換し、14番手でコースに戻りましたが、ここからの挽回は非常に難しそうです。
プッシュしてみたものの、やはりハミルトンは余力を残していましたね。一時は約6秒まで縮まったギャップが、また8.5秒以上まで戻ってきています。圧勝ペースです。レッドブルにはこれ以上どうすることもできないのか!?
41周目、フェルスタッペンが2ストップ目!ミディアムタイヤに交換して2番手のままコースに戻りました。42周目、またもや合わせてきました。ハミルトンがピットイン!同じくミディアムタイヤに交換です。もちろんトップのままコースに戻ります。ペレスも入りましたね。同じくミディアムです。
ペレスは1ストップのままタイヤを持たせれば3位キープできていたということで、「何でピットにいれたんだ?」と無線で問いかけてましたが、チームは新しいタイヤで抜いて行けば3位まで戻れると考えていたようです。
その通り、ファイナルラップまでに何とか3番手のアロンソに追いつけるか追いつけないか、くらいのタイム差まで来ました。しかし!左フロントタイヤのパンクでコース脇に止めていたラティフィのマシンを回収するため、バーチャルセーフティーカーが出ました。水を差される形で、ペレスの表彰台への道は閉ざされました。残念です。
フィニッシュ!盤石の走りを見せたハミルトンが優勝!フェルスタッペンは頑張りましたが、なす術なく2位。そして、1スティント目ソフトタイヤで驚異的な粘りの走りをしていたアロンソが1ストップ作戦を完遂して3位表彰台をゲットしました!素晴らしい走りでした。
以下、4位ペレス、5位オコン、6位ストロール、7位サインツ、8位ルクレール、9位ノリス、10位ベッテルでした。
これでドライバーズランキングはトップフェルスタッペンと2番手ハミルトンの差が8ポイントまで縮まりました。残り2戦。ますます熾烈なチャンピオン争いになりましたね。いやーすごいシーズンです。本当におもしろい!
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