F1 2022 第22戦アブダビGP 決勝

レースレポート
Photo by Abed Ismail on Unsplash

レッドブル史上初のドライバーズチャンピオンシップ1-2をかけて戦う最終戦、アブダビGPです。ペレス(レッドブル)とルクレール(フェラーリ)が同点で迎えるレースです。レース前の段階では、ドライバーズランキングは勝利数の多いルクレールが2位、ペレスは3位となっています。どちらかがポイント圏内でフィニッシュすれば、前でゴールした方の勝ち。両者ポイント圏外の場合は、同点のままでルクレールの勝ちとなります。
前レースのサンパウロGPではフェルスタッペンがチームオーダーを無視して、ペレスに順位を譲りませんでした。もし譲っていれば、ペレスが2点リードで最終戦を迎えられていただけに、悔やまれる動きでした。
対するルクレールも、事前の話し合いどおりに行かず、サインツの3位は譲ってもらえませんでした。4位フィニッシュとなったルクレールも、もし譲ってもらえていれば・・・。おっとタラレバは×ですね!
お互いさまということで、最終戦ではこの2人がガチで戦って、勝った方が上というバチバチのレースを見せてもらいましょう!

それと、このレースでF1から離れる人たちが居ます。
4度のチャンピオンであるベッテルは引退。リカルド、シューマッハ、ラティフィは来季のシートを失いました。

また、F1から離れる訳ではありませんが、現在のチームでの最後のレースとなるのが、アロンソ(アルピーヌ→アストンマーティン)、ガスリー(アルファタウリ→アルピーヌ)です。
チャンピオンは決定済みですが、色々話題の多い最終戦ですね。


スタート

ガスリーがソフト、マグヌッセンとボッタスがハード、その他のドライバーはミディアムでのスタートです。まずは、上位勢のスタートタイヤの差は生まれずの状況でスタートです!

ハミルトンが好スタートで4番手に浮上!サインツをオーバーテイクしました!先頭のレッドブル勢は順当にフェルスタッペン、ペレスの順でオープニングラップを終えました。ハミルトンはサインツと当たりそうになりコース外を通過。一瞬マシンが跳ねましたが、マシンにダメージはなさそうで、元の4番手でコースに戻りました。

5周目、早くもフェルスタッペンが独走態勢に入ります。2番手ペレスは最初はDRS圏内で引っ張ってもらう形になっていましたが、ここへ来て2秒差まで広がります。ただ、3番手ルクレールもペースは上がらず、ペレスの後方約2.5秒差です。

ハミルトンはインカットで得た順位を一旦サインツに戻しましたが、今度はコース内で豪快にオーバーテイクしていきました!

8周目、サインツが再び順位を取り返す!ペースが落ちつつあったハミルトンのDRS圏内から、

9周目、今度はラッセルはハミルトンをオーバーテイク!ハミルトンは「パワーを失っている」と無線で報告しましたね。マシンに何かトラブルでしょうか?

15周目、8番手を走っていたオコンがピットイン!5周以上に渡って引退レースのベッテルから追い回され、タイヤを傷めたでしょうか!?ハードタイヤに交換です。そして角田裕毅もピットインし、ハードタイヤに交換です!オコン、ベッテル、アロンソのトレインに置いて行かれつつあったので、こちらはタイヤが限界だった模様です。

16周目、ペースが落ちていた2番手ペレスがピットイン!ハードタイヤに交換です!6番手でコースに戻ります。後ろを走っていたルクレールはどう反応するのか!?

18周目、サインツがピットイン、ハードタイヤに交換し7番手でコースに戻ります。
ルクレールはまだ引っ張りますねー。ペレスはペースを上げて20秒以内に入って来てますので、オーバーカットは無理になりましたよ。引っ張れるだけ引っ張って後半勝負でしょうか!?

21周目、フェルスタッペンがピットイン!ハードタイヤに交換して2番手でコースに戻ります。ペレスの目の前で合流ですね。

22周目、ルクレールがピットイン!こちらもハードタイヤに交換です!3番手でコースに戻りました。サインツの目の前で合流です。上位勢が一通りタイヤ交換を終え、フェルスタッペン、ペレス、ルクレール、サインツ、ラッセル、ベッテル、ハミルトンの順番です。タイヤ交換をしていないベッテルを間に挟み、上位3チームがチーム順に並ぶ、つまりスタート時点と変わっていない状況です。

28周目、3番手ルクレールがファステストラップ!徐々に2番手ペレスに迫っています。差は3秒を切ってきました。ここからチーム戦略の見せ所でしょうか!?トップを走るフェルスタッペンと2番手ペレスは約2秒差前後で走り続けています。ペレスは「マックスに抑えられている」とチームに訴えます!ただ2秒差では譲るのは難しい状況です。チームとしてどうするか!?

34周目、ペレスが2回目のピットイン!再び新品ハードに交換です!これで最後まで走り切る戦略でしょう。ルクレールはもう少し引っ張れるでしょうから、最終スティントの最後の方で勝負ですね。

ルクレールはエンジニアからプランCできる?と聞かれ、可能だとの回答!これは1ストップ作戦に切り替えの可能性が高いでしょう!ペレスは20秒弱の差を追いつくことができるのか!?いよいよ面白い展開になってきました。

39周目、角田が2回目のピットイン!おっとソフトタイヤに履き替えて、14番手でコースにもどりました。

40周目、サインツとラッセルがピットイン!サインツは6番手、5秒ペナルティーを消化したラッセルは9番手でコースに戻りました。

45周目、ペレスがハミルトンを抜いて3番手に浮上!しかし、次のDRSでハミルトンがペレスを抜き返す!ペレスは再び4番手へ!

46周目、再びペレスがハミルトンを抜いて3番手に浮上!2番手ルクレールとは10秒弱の差です。これを残り12周で逆転なるか!?

56周目、ハミルトンがギアを失いスローダウン!サインツに前を行かれて万事休す!

ペレスはルクレールに追いつけるか、ギリギリのライン!のこり2周ちょっとで2.5秒差!厳しいか!?

1.9秒差でファイナルラップ!ペレスこれは厳しい!DRS圏内に入れない!

フィニッシュ!

フェルスタッペンは優勝!今シーズン15勝目を挙げてシーズンを締めくくりました!

結局2ストップのペレスは、1ストップのルクレールに迫るも、オーバーテイクはできず3位でフィニッシュです!ルクレールはギリギリとまではいかず、頑張って2位を確保しました!チャンピオンシップも2位を堅持しましたねー。

引退レースを終えたセバスチャン・ベッテルは帰ってきたホームストレートでドーナッツターン!これでF1とはお別れですね。1つの時代が終わりを迎えます。寂しくなりますが、今後は若くて優秀なドライバーたちが、F1界を盛り上げてくれるでしょう。

ありがとうベッテル。Danke Seb

コメント

タイトルとURLをコピーしました