FP3を見た感じでは、レッドブル・フェルスタッペンが圧倒的に速く、フェラーリ・ルクレールは形勢不利のようですが、あくまでフリー走行。予選の本気アタックでそのままなのか、形勢逆転するのか、面白い戦いを見せてほしいですね。
メルセデスもポーパシング・バウンシングの問題が解決(?)し、ようやく3強の一角と言ってもいいくらいまで調子を上げて来ています。まだまだレッドブル・フェラーリとの差は大きそうですが、ハミルトンとラッセルという超優秀なドライバーの力も相まって上位進出してくれることを期待しましょう。そうすれば、より面白いレース、より面白いシーズンになります!
中団勢の争いも激化しています。フロアに大型アップデートを入れてきたアルファタウリは、ここまではアップデートの効果が表れているようで、フリー走行1・2ではガスリーが上位タイムをたたき出し、フリー走行3では角田毅が10番手に食い込むタイムを出して見せました(ガスリーは13番手)。予選に向けてやや失速気味にも見えますが、それでも前回・前々回に比べると相対的には良い状態にあると思います。
Q1
トップ4は、安定のフェラーリvsレッドブルの構図。
トップがルクレール、2番手フェルスタッペン、3番手サインツ、4番手ペレスです。
その後方は中団勢の混戦模様を如実に表しています。5番手ノリス(マクラーレン)、6番手マグヌッセン(ハース)、7番手アロンソ(アルピーヌ)、8番手ボッタス(アルファロメオ)、9番手ハミルトン(メルセデス)、10番手ラッセル(メルセデス)と、色とりどりのチームが並びました。
Q1敗退はガスリー、ストロール、周冠宇、シューマッハ、ラティフィです。アップデートが入り好調に見えたアルファタウリ勢でしたが、ガスリーがまさかの16番手でQ1敗退!角田裕毅は13番手とまずまずな位置にいます。ただ、角田とガスリーのタイム差は0.045秒!これだけの差で3ポジションも変わるとは、ますます中団の争いは激化していますね。
ミックの11番手タイムがトラックリミット違反で抹消されたことから19番手に脱落、アルボンが繰り上がりで15番手となり、Q2進出です。イギリス、オーストリアの2戦連続ポイント獲得で、評価がうなぎ上りのミックですし、マグヌッセンが6番手タイムをマークしていることからQ3進出も現実味のあるマシンだっただけに、残念な敗退でした。
Q2
トップ4はまたしてもフェラーリvsレッドブル。トップはサインツ、2番手ルクレール、3番手フェルスタッペン、4番手ペレスです。最後尾スタートが決まっているサインツは、マイレージをセーブするためにQ2は出走しないかと思いましたが、何とトップタイムを出して見せました!これは、同じく最後尾スタートが決まっているマグヌッセンより前のグリッドを得るためなのか、それともQ3でチームメイトをアシストするためなのか!?
Q2敗退はリカルド、オコン、ボッタス、ベッテル、アルボンです。母国グランプリのオコンが残念ながら、ここで脱落。
角田裕毅は10番手でQ3進出!これはいいですね。ここ数戦ペースが上がらないアルファタウリのマシンに苦しみ、自らのミスも重なり苦戦していましたが、マシンにアップデートが入った今回の予選でQ3に進出できたのは、とても明るい兆しです。マシンの実力で言えば、Q3でも良くて9番手ですが、PUコンポーネントの基数制限オーバーで最後尾スタートが決まっているフェラーリ・サインツとハース・マグヌッセンもQ3に進出していることから、決勝スタートは8番手以上が確定しています。
Q3
1回目のアタックでは、最後尾スタートが決まっているサインツがチームプレー。ストレートでルクレールにスリップストリームを使わせるために出走し、見事2本のストレートで引っ張り役に徹した結果、引っ張ってもらったルクレールが結果を出しました!1.31.209でトップタイムです!
2回目のアタックでも、サインツに引っ張ってもらったルクレールがポールポジション!1.30.872
初の1分30秒台に乗せました!
2番手フェルスタッペン、3番手ペレス、とレッドブル勢が続きます。4番手ハミルトン、5番手ノリス、6番手ラッセル、7番手アロンソ、8番手角田裕毅、グリッド降格が決まっている2人はノータイムで9番手サインツ、10番手マグヌッセンとなりました。
↓ルクレールのポールポジションラップはこちら!(F1公式Twitterより)
ミストラルストレート→ターン8・9を抜けた先のストレートと、その先ターン10のエンドまでサインツのトウをしっかり使えているのが、映像からも分かります。(0:55あたりから)
FP3の結果からすると、レッドブル優位に見えましたが、サインツのチームプレーもありフェラーリ・ルクレールが上に立ちました。フェルスタッペンは2番手、ペレスは3番手に甘んじたレッドブル勢ですが、予選後インタビューの話を聞くと、レースペースには自信ありの様子でした。これで決勝は面白くなってきましたね。
決勝のスターティンググリッドはこちら!(PU交換によるグリッド降格を含む)
トップのフェラーリを2台のレッドブルが追いかける形。ルクレールはスタートで何とか前を押さえたいところですが、スタート好調でレースペースも良さそうなフェルスタッペンがすぐに前に出る可能性が高そうな気がします。
8番手角田選手は、9番手リカルドの前はキープしたいですね。フリー走行で見せた、速くはないけど安定したレースペースを発揮してもらって、角田トレイン発車してもらえば、割と順位をキープできるのではないでしょうか。
それから、何と言っても好調な走りを見せているサインツとマグヌッセンが、最後尾からどのような追い上げを見せてくれるかも楽しみですね。
今週のレースもなかなか楽しい展開が期待できそうです!
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