F1 2022 第12戦フランスGP 決勝

レースレポート

決勝日のポールリカールは快晴です!相変わらず気温も路面温度も高いようで、タイヤとエンジンに厳しいレースとなりそうです。路面温度は60℃に達する勢いです!
前回オーストリアGP(レッドブルリンク)の決勝では、謎のデグラデーションに苦しめられたレッドブルですが、今回はその課題を克服してきたのか注目です。
フェラーリはサインツがPUコンポーネント交換によるペナルティーで、最後列19番手からのスタートとなるため、ポールポジションのルクレールは孤軍奮闘です。直後から2台のレッドブルに追いかけられる位置ですから、ルクレールが勝つには、スタートでトップをキープし2番手以降にアンダーカットが不可能な差をさっさと広げてしまうことが必要です。レースペースに自信ありげなレッドブル勢ですから、ルクレールはポールポジションながらも厳しい戦いになりそうです。

地元フランス勢、アルピーヌのオコンは10番手、アルファタウリのガスリーは14番手からのスタートです。いずれもチームメイトより後ろからのスタートとなりますが、地元声援の力を借りて上位進出を狙ってほしいところです。

我らが日本人ドライバー角田裕毅選手は、アップデートされたマシンを活かし、見事に予選Q3進出し8番手からのスタートです。ここは堅実な戦略で進めてもらって、是非順位キープでの8位フィニッシュくらいの結果は残してもらいたいですね。

スターティンググリッドはこちら!

スタート

ガスリー、ボッタス、サインツがハード、その他はミディアムタイヤでのスタートです。

ルクレール、フェルスタッペン、ハミルトン、ペレス、アロンソ、ラッセル、ノリス、リカルド、角田の順で進む!

角田スピン!最後尾まで下がってしまいました・・・せっかくの上位スタートがフイに・・・どうやらオコンに当てられてコントロールを失ったようです・・・残念

マグヌッセンは20番手から12番手までジャンプアップ!

オコンに5秒タイムペナルティーが出ました。角田との接触の原因を作ったということですね。角田にとっては何の得にもならないペナルティーですね。やられ損です。

2番手フェルスタッペンが約1秒差でルクレールを追い回す展開。その後方でも3番手ハミルトンに4番手ペレスがプレッシャーをかけます。

8周目、13番手にいたマグヌッセンが早くも1回目のピットイン!ハードタイヤに替えてコースに戻ります。これはかなり早いタイミングでしたね。2ストップは確実、3ストップもあり得るタイミングです。

14周目あたりから、フェルスタッペンはルクレールに、ペレスはハミルトンに少しずつ引き離されていきます。

16周目、フェルスタッペンがピットイン、ハードタイヤに交換です。やはりタイヤに厳しかったか、アンダーカットを狙った積極的なピットインには見えませんでした!

18周目、セクター3でルクレールがクラッシュ!大きく回り込むターン11でリアが流れてスピンしながらバリアに突っ込みました!セーフティーカーです!各車どんどんピットイン!

ハミルトンはドンピシャのタイミングでピットインでした!しかしフェルスタッペンの前には出られず2番手でコースにもどりました。

角田はリタイアです!1周目のオコンアタックでマシンにダメージがあったようですねー、残念!

21周目、リスタート!セーフティーカーにより間合いが詰められたのを活かして、サインツが連続オーバーテイクで6番手まで浮上!さらにアロンソにプレッシャーをかけていく!

22周目、サインツはアロンソをオーバーテイク!5番手に浮上!

30周目、サインツはラッセルをオーバーテイク!

42周目、サインツがペレスをオーバーテイク!遂に最後尾から3番手まで浮上!

しかし、43周目サインツがピットイン!チームの判断に不満そうなサインツ。最後まで走り切ればポディウムフィニッシュも可能と思っていたようです。チームはタイヤが崖から落ちるかバーストでもして0ポイントに終わることだけは避けたかったのでしょう。
最後まで「意味が分からない」と不満そうでした。

50周目、バーチャルセーフティーカー明けにラッセルがペレスをオーバーテイク!3番手に浮上です。ただ、良いバトルからのオーバーテイクではありませんでした。バーチャルセーフティーカー終了の表示が2回に渡って出たようで、ペレスは1回目の表示後にグリーンフラッグになりそうなタイミングを見計らってスピードアップしましたが、通常通りにグリーンにはならず一旦スローダウン。2回目の終了表示後のグリーンフラッグ、今度はそれを見逃したのか、ペレスはなかなかスピードアップせず、それを後目にラッセルがグリーンの瞬間からスピードアップして抜いて行きました。

VSC前までは好バトルを見せていたペレスとラッセルだったのに、VSCのシステムトラブルっぽい変な表示のせいもあって、しょうもない決着になってしまいましたね。
どちらが勝つにせよ、正々堂々の戦いで決着してほしかったですね。

フィニッシュ!

危なげなくハミルトンを引き離したフェルスタッペンがそのままトップチェッカー!2位ハミルトン、3位ラッセル。遂にメルセデスがダブル表彰台です!4位ペレス、5位サインツ、6位アロンソ、7位ノリス、8位オコン、9位リカルド、10位ストロールでした。

18周目のルクレールのクラッシュ・リタイア後は何とも淡々としたレースでしたが、そんな中でチームメイトのサインツは光る走りを見せましたね!最後列スタートながら、何度も何度もオーバーテイクを見せ、一時3番手まで浮上する好走でした。チームの判断でタイヤ交換を行い5番手まで下がってしまいましたが、ドライバーオブザデイに選出されました。本人的にも走りには満足だったのではないでしょうか。

フランスGP終了後のドライバーズランキングはこちら!

優勝したフェルスタッペンと、リタイアに終わったルクレールのチャンピオン争いは63ポイント差まで広がり、フェルスタッペンにとっては圧倒的に有利な状況になりましたね。そればかりか、3番手のペレスは2番手のルクレールに7ポイント差まで迫ってきています。
まだ多くのレースが残っていますが、ルクレールはかなり厳しくなってきましたね。精一杯頑張って、あとはレッドブルのミス・トラブルを待つような残りのシーズンになりそうです。
それでもルクレールのことですから、最後まで諦めることはないでしょう。シーズンを盛り上げるためにも、彼には今まで以上に頑張ってもらいたいですね!

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