やってきました３週連続開催の３戦目、第１４戦イタリアＧＰ。２回目の試みとなるスプリント予選も開催される超高速サーキットのモンツァです。
スプリント予選が開催されるということは、金曜日ＦＰ１の後、午後からスプリント予選のスターティンググリッドを決めるための「予選」が行われます。そのためＦＰ１だけでセットアップを煮詰めて予選に挑む必要があります。予選に入るとマシンはパルクフェルメルール適用となりますので、スプリント予選、決勝でセッティングを変えることができないからです。つまり、今週末はＦＰ１後に決めたセッティングでその後を走り続けなければいけません。
ＦＰ１
序盤はハードタイヤかミディアムタイヤでのロングランをするチームがほとんどでした。スプリント予選→決勝という流れを考えるとロングランは大事ですよね。あとは、路面ができていない段階でソフトタイヤでの予選シミュレーションはできないというのもあるでしょう。３０分を過ぎてもまだソフトタイヤ投入はハースの２台のみで、他はほとんどがミディアムタイヤでのロングランを続けています。なので、この段階でのタイムではまだまだマシンの勢力図は見えてこないですね。
残り２０分あたりから、各車ソフトタイヤを投入し始めました。レッドブル・フェルスタッペンがそのソフトタイヤでトップタイムを出しましたが、直後に新品ミディアムでアタックしたハミルトンが上回ってトップタイムを出しました。レッドブル陣営の言っていた「モンツァはメルセデスが有利」が出ているのか、ハミルトンのアタック時は角田裕毅のスリップストリームを使っているように見えたので、その恩恵にあずかってタイムを削ったのか、ってとこですね。
ＦＰ１から他車のスリップストリームを使う想定で走行しているマシンが多数見られます。今年も混とんとした予選になってしまうのでしょうか。しかし意外とミディアムタイヤでタイム更新をするマシンが多く、アロンソ８番手やリカルド９番手とミディアムでなかなかいい位置に着けています。
最終的に、ＦＰ１は最速ハミルトン（ミディアム）、２番手フェルスタッペン（ソフト）、３番手ボッタス（ミディアム）、４番手ストロール（ソフト）、５番手ガスリー（ソフト）、６番手ベッテル（ソフト）と、やはり今回はメルセデスが若干有利なサーキットなように思われます。メルセデスに近いアストンマーティンもそこそこ良いペースに見えますね。
しかしメルセデス勢はＦＰ１で１度もソフトタイヤを使いませんでしたよ。予選へ向けてのデータ取りは不要だったのでしょうか？
Ｑ１
予選はソフトタイヤのみでの戦いになります。
早速フェラーリ２台が列をなしてピットアウト。しかし２台は結構離れてますね。スリップストリーム使える距離なんでしょうか？
Ｑ１からスリップストリームの取り合いでコース上での駆け引きが始まっちゃってます。アウトラップでケツの取り合いしているマシン達にアタックラップのマシンが邪魔されるという事象が相次ぎました。残り４０秒で最終パラボリカで１０台以上のマシンが渋滞するという、過去の悪夢を見るようでしたが、何とか全車アタックラップに入れたようです。この時点当落線上１５番手の角田裕毅。Ｑ１突破なるか！・・・何とかギリギリ１５番手をキープしてＱ１突破しました！・・・と思いきやトラックリミット違反でタイム抹消され１７番手にダウン、Ｑ１脱落してしまいました・・・残念！
ラティフィ、角田、クビサ、シューマッハ、マゼピン、がＱ１敗退です。
ここまでのところ、メルセデスが突出して速いように見えます。まだ本気の本気では走ってないでしょうから、これから明らかになってくることでしょう。
Ｑ２
今度はレッドブルが先陣切ってコースイン！ペレスのスリップをフェルスタッペンが使おうという作戦です。
Ｑ２最終アタックに向かうため各車ピットアウト！ピットレーンから大渋滞で大変なことになってます。後ろの人は「何やってんだ、早く行けよ！」ですよね。
ここでベッテル、ストロール、アロンソ、オコン、ラッセルが脱落。
しかしメルセデスが速い！他車のスリップをうまく使ってタイム上げたというのもありますが、それにしてもレッドブルとの差は大きいですね。トップはハミルトン、２番手ボッタス、３番手ノリス！４番手フェルスタッペン、５番手リカルドです。レッドブルはやや苦しいですね、ペレスは１０番手でギリギリＱ３進出です。常にアルファタウリのガスリーの方が上ってどうなの？
Ｑ３
Ｑ３では、Ｑ２ほど下品な出走順争いはありませんでしたが、それでもみんな誰かのスリップストリームを使いたいから、いい間隔を保ってアタックに入ろうとしているのは明らかでしたね。
そんな中、レッドブルは２アタックとも早めにピットアウトして、ペレスに先頭を走らせてフェルスタッペンにスリップを使わせるという戦略でした。ペレスは無線で「トウを使いたい」と訴えていましたが、ここはフェルスタッペンのためだけに走らされました。そうでもしないと、マクラーレンあたりに前に行かれても困りますからね。マシンとしてメルセデスに負けている今回の予選では仕方ないといったところでしょうか。
結果、トップはボッタス！意地見せましたね。２番手ハミルトン、３番手フェルスタッペンでした。その後ろは４番手ノリス、５番手リカルド！だんだんノリスに近づけてきましたね。ようやくマシンに馴染んてきたでしょうか。６番手ガスリー！今年は本当に安定の速さです、すごい！
明日のスプリント予選のスターティンググリッド↓
スプリント予選の注目ポイント
・ペレスが前回イギリスでの失敗を繰り返さず、予選９番手からどこまで上がってこれるか！？
・トラックリミット違反で１７番手に沈んだ角田裕毅は、本来の位置（１４番手位？）に戻れるのか！？
・予選トップだけど、ＰＵ交換により決勝最後尾スタートが決まっているボッタスが、今回もハミルトンに１ポイントでも多く取らせるために動くのか、それとも来季の移籍先が決まったことだし、自由にはばたき始めるのか！？ハミルトンの事考えるなら、前に行かせて３ポイント取らせた上で、フェルスタッペンに蓋をするのがチーム戦略ですよね。実はボッタスの動きが一番楽しみかも・・・
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