F1 2021 第13戦オランダGP 決勝

レースレポート

いよいよ決勝レースを迎えたオランダGP。フリー走行と予選の様子から、決勝レースは荒れ模様の予感がします。セーフティカーが何回か出そうですね。F1を開催するにあたり、安全性を確保するためコース外のグラベルを深くそして少し角度を付けて、マシンが減速しやすくしてあるそうです。結果コースオフしたらグラベルにはまって脱出不可能になる可能性が高くなっています。

レース前レコノサンスラップ中には、オレンジアーミーがオレンジ色の発煙筒をモクモクしてましたね。FIAやドライバーから止めて欲しいというコメントが出ていたと思いますが、どこ吹く風です。コース内にも煙が入っていて、フェルスタッペンのレコノサンスラップを邪魔してますよ。本末転倒ですよ。

予選でQ1敗退を喫したペレスは、どうせ後方からのスタートということで、戦略的にパワーユニットを交換してここでグリッド降格ペナルティを受けておくことにしたようです。ピットレーンスタートになりました。そして、ギャンブル的な戦略でハードタイヤでのスタートを選んでいます。早い段階でセーフティーカーが出たりするとタイヤ交換できず損をするというパターンがあり得ますが、逆にソフト勢がタイヤ交換した直後にセーフティカーが入れば、おいしい展開です。

フェルスタッペンが見事なスタートを決めて一気にハミルトンを突き放しました。オープニングラップだけで1.7秒もの差を付けて戻って来ました。

5周目、シューマッハが早くもピットイン!ハードタイヤに交換して出て行きました。遅いマゼピンにブロックされるから渋滞を避けるため、早めに入ったでしょうか。

10周目、今度はペレスがピットイン!マゼピンにブロックされてハードブレーキングでタイヤをロックさせて、右フロントタイヤに大きなフラットスポット作ってしまってましたからね。こちらは仕方なくタイヤ交換といった感じですね。ミディアムタイヤに交換です。

スタートを決めたフェルスタッペンは、2番手ハミルトンと3秒ちょっとの差を維持してペースコントロールに入った感じですね。ソフトタイヤを何周目まで持たせることができるか。1ストップでレースを走り切れるのか。

20周目、ハミルトンがピットイン!ミディアムタイヤに交換。ストップ時間が3.6秒と少し長めでした。アンダーカット狙いでしょうが、次の周にフェルスタッペンがピットイン!合わせて来まして余裕でハミルトンの前に復帰です。タイム差は2秒くらいに縮まりましたので、もう1周遅かったらアンダーカットということもあり得た状況でしたね。

24周目、4番手ガスリーがピットイン!ミディアムタイヤに交換しました。5番手6番手のフェラーリ2台ですが、これに合わせることはしないようです。ピットクルーが一回表に出てきましたが、またガレージ内に帰っていきました。これは余裕でオーバーカットできるということか、それとも引っ張って必ず1ストップで走り切るということなのか、この後の戦略対決が楽しみです。

28周目、ジョビナッツィ、ラッセル、ストロールがピットイン!この間に角田裕毅は12番手に浮上!・・・って、これは角田がまだピットインしてないからであって、抜いた訳ではないですね。

30周目、フェルスタッペンがまだタイヤ交換していないボッタスに追いつき、ズバっと抜いて行きました。ボッタスは全然対抗できませんでしたね。蓋をしてハミルトンを助けるはずが、ほぼ意味なしでした。もう全然タイヤが残ってませんでしたね。

39周目、ハミルトンが2回目のピットイン!ミディアムに交換です。先に入りましたね。ただ、アウトラップは周回遅れに引っ掛かってタイムを失っていました。次の周にはフェルスタッペンもピットインするでしょう。しましたね。ハードタイヤに交換です!余裕で前に出ました!約3秒前方です!
前のフェルスタッペンの方が硬いタイヤでの走行ですが、ハミルトンはなかなか差を縮められず、逆に少し開いてきている感じです。

48周目、ペレスが2回目のピットイン。ソフトタイヤに交換しました!残り24周ならソフトでも行けるでしょうね。後はどこまで順位を上げられるかの勝負です。

49周目、角田裕毅がスロースピードでピットイン!「ノーパワー」ということでリタイアするようです。残念!

しきりにタイヤが厳しいことを訴えていたハミルトンですが、一時期トップのフェルスタッペンまで1.5秒差くらいまで近づいていました。しかし、その後本当にタイヤがダメになってしまったようで60周目あたりからどんどん差が開いていき、62周目にはもう4秒差まで広がっていました。これは2回目のタイヤ交換でハードタイヤを選択したレッドブルの作戦勝ちですね。

3度目のピットインでソフトタイヤに交換したボッタスは、チームからファステストラップは取らないでと言われていたにもかかわらず、ファステストラップを出しちゃいました!ボッタス根性見せましたね。次の周にハミルトンもピットインしてソフトタイヤに交換しましたが、果たしてファステストとれるでしょうか。

フェルスタッペン、トップフィニッシュ!ハミルトンはファイナルラップでファステストラップを取り返しました!2位フィニッシュです。3位ボッタス、4位ガスリー、5位ルクレールでした。ボッタスがファステストのままだったら、ちょっと見直したんですけどね。逆にハミルトンとの格の違いを見せられた形になってしまいました。残念!

フェルスタッペンは初の母国レースで優勝!おめでとう!終始一貫して安定のレースでした。ある意味完璧にレースをコントロールしましたね。チームの戦略にドライバーが完全に答えた感じでした。素晴らしいレースだったと思います。

それと注目すべきは、4位のガスリーです!すぐ後ろにフェラーリがいたにもかかわらず、こちらも終始一貫安定のレース運びで4位をキープしました。アルファタウリのマシンでね。タイヤ交換がわりと早いタイミングだったので、最後までもつのか心配していましたが、見事1ストップで持たせましたねー素晴らしい!今年のガスリーは本当に覚醒してますよね。角田裕毅は幸か不幸か、最強のチームメイトを持った訳ですから、今年はガスリーに勝とうなんてことは考えずに彼から学んで成長してほしいですね。

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