F1 2021 第18戦メキシコシティGP 決勝

レースレポート

メキシコの英雄、セルジオ・ペレスがQ3でコースアウトし、メルセデスのボッタスが大逆転のポールポジションという衝撃的な予選でしたが、決勝はどうなるでしょうか。ペース的には少し速そうなレッドブルが後ろからメルセデス勢を追いかけるグリッドです。波乱の予感がありつつも、楽しみなスタートですね。ポールポジションから1コーナーまで800m以上あるので、後方スタートのレッドブルがメルセデスのスリップストリームをうまく使えれば、前に出る可能性もありますね。そうはさせじとメルセデスは2人で協力して、他チームをスリップに入れさせない走り方をしてくるでしょう。

スタート!

フェルスタッペンが抜群の蹴り出し!ハミルトン、ボッタスとの3ワイドから1コーナーのブレーキング勝負で一気に前に出ました!その直後にボッタスがスピン!若干リカルドに追突された形でした。後続車も何台かまきこまれたような形で止まっているマシンもあります!ああー角田裕毅も止まってしまいました。ボッタスのスピン後の混乱の中、右リアにオコンがぶつかり止まってしまいました!今回好調だっただけにレースが見られず残念です・・・さっそくセーフティーカーです。

トップがフェルスタッペン、2番手ハミルトン、3番手ペレス、4番手ガスリー、5番手ルクレール。ガスリーは堅実にいい位置をキープしてますね。
リスタート!上位勢は順位の変動はなく、平和なリスタートでした。その後、フェルスタッペンが徐々に徐々にハミルトンを引き離していきます。3番手ペレスもしっかり付いて行きたいところですが、こちらもじわじわと離されていきます。フェルスタッペンは異次元なのか?ハミルトンは付いて行けません。

14周目、ハミルトンがタイヤの急激な垂れを訴えました。この時点で既にフェルスタッペンとの差は5秒以上。レッドブル勢のタイヤの状況はどうでしょうか?3番手ペレスが約2秒後方からハミルトンを追っていますが、捉えることができるでしょうか!?

30周目、ハミルトンがピットイン!暫定5番手でコースに戻りました。ペレスに僅差で追われているため、アンダーカットされるのを防ぐために先にタイヤ交換したようですね。ペレスは先に入りたかったですが、この周回数では厳しかったか?こうなると、このスティントを長く引っ張ってタイヤ交換し、ハミルトンよりフレッシュなタイヤでレース終盤に逆転を狙う作戦になるでしょう。

33周目、フェルスタッペンがピットイン!ハミルトンの約8秒前でコースに戻ります!余裕のあるピットインで、ガッチリ首位キープです。ハミルトンは全く付け入る隙がありませんねー。

39周目、ペレスがピットイン!2番手ハミルトンの約9秒後方でコースに戻りました。9周若いタイヤでここから追い上げのレースになります!マシンもタイヤも勝った状態での追い上げです!楽しみです。

悠々とトップを走り続けるフェルスタッペンの後方で、ハミルトンとペレスの戦いは続きます。徐々に徐々にペレスが差を詰めていく展開で、最終盤には追いつけるペースです。

58周目、2番手ハミルトンに3番手ペレスが追いつき、2秒前後を行ったり来たりの展開!ペース的にはペレスが速いけど、ストレートの速さと抜きにくいサーキット特性を活かしてハミルトンが2番手をキープし続けます。

フィニッシュ!優勝はフェルスタッペン!2位とは16秒差付けての圧勝でした。いやー圧倒的すぎて、テレビに映りませんでしたね。
最後の最後まで戦った、ハミルトンとペレス。結局逆転はならず、2位ハミルトン、3位ペレスでした。ハミルトンがうまさを見せた2位キープでしたね。ペレスは抜けそうで抜けない展開でフラストレーションが溜まったかな?
それでも、メキシコGPで初のメキシコ人表彰台です!スタンドのファンは大騒ぎ!ペレスのお父さんも大騒ぎ(笑)貫禄のあるお父さんですが、何だかかわいいですね(笑)失礼か!

4位ガスリー!今回は速かったですねー。フェラーリにもマクラーレンにも圧勝でした。そもそもの速さに加えて、角田裕毅のトウでの助けも借りて予選5番手獲得からのこの流れ。完璧なベストオブザレストでした!こちらも一人旅が続き、テレビにはほぼ映りませんでしたね(笑)

5位ルクレール、6位サインツ、7位ベッテル、8位ライコネン、9位アロンソ、10位ノリスです。遅いマシンで頑張るチャンピオン経験者のおじさんたち頑張りましたね!おっさんの私にはこういうのも嬉し楽しいリザルトでした。

ファステストラップはボッタス。16位だったのでポイントゲットはできませんが、フェルスタッペンが持っていたファステストを奪いに行きました。
1度目のチャレンジでは、ボッタスを周回遅れにしていたフェルスタッペンが、わざとボッタスを前に行かせたあと、すぐ後ろをキープしてブルーフラッグを振らせてボッタスに譲らせる、見事な邪魔をやってのけました。これでいいタイムは出せませんでした。
なりふり構わないメルセデスは、残り2周で再度ボッタスをピットインさせタイヤ交換。2度目のチャレンジ、ファイナルラップで今度こそファステストラップを奪いました!

それでもフェルスタッペンは、ドライバーズポイントでハミルトンとの差を19ポイントまで拡大!コンストラクターズポイントは、まだメルセデスがトップとはいえ、レッドブルが1ポイント差まで迫りました!

レース全般で言えば、正直つまらないレースと言えるかもしれませんが、オープニングラップのメルセデスとレッドブルの戦い、そしてファイナルラップまで続いたハミルトンとペレスの戦いと、トップ2チームの戦いを堪能できたレースでした!

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