F1 2021 第3戦ポルトガルGP 決勝

レースレポート
出典:Formula1-Data

F1 2021 第3戦ポルトガルGP 決勝

メルセデスとレッドブルのガチンコ勝負。前回から好調続くマクラーレン。アルピーヌの躍進。
いやー見応えのあるレースでした!

決勝順位はこちら!

順位No.ドライバーチームタイムポイント
144ルイス・ハミルトンメルセデス1:34:3125
233マックス・フェルスタッペンレッドブル+29.148s18
377バルテリ・ボッタスメルセデス+33.530s16
411セルジオ・ペレスレッドブル+39.735s12
54ランド・ノリスマクラーレン+51.369s10
616シャルル・ルクレールフェラーリ+55.781s8
731エステバン・オコンアルピーヌ+63.749s6
814フェルナンド・アロンソアルピーヌ+64.808s4
93ダニエル・リカルドマクラーレン+75.369s2
1010ピエール・ガスリーアルファタウリ+76.463s1
1155カルロス・サインツフェラーリ+78.955s0
1299アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ+1 lap0
135セバスチャン・ベッテルアストンマーチン+1 lap0
1418ランス・ストロールアストンマーチン+1 lap0
1522角田裕毅アルファタウリ+1 lap0
1663ジョージ・ラッセルウィリアムズ+1 lap0
1747ミック・シューマッハハース+2 laps0
186ニコラス・ラティフィウィリアムズ+2 laps0
199ニキータ・マゼピンハース+2 laps0
NC7キミ・ライコネンアルファロメオDNF0
出典:Formula1-Data
https://formula1-data.com/article/portugal-day3-kimi-2021

2周目のホームストレートでライコネンがフロントウィングを壊してしまい、コース外にマシンを止めてリタイア!ステアリングのボタン操作を最初に間違えてしまい、修正後に正しいかどうか確認していたら追突してしまったそうです。
ライコネンらしくない初歩的なミスですね。追突されたジョビナッツィのタイヤに問題が出なかったのは不幸中の幸いでした。チームメイトまでリタイアさせていたら、目も当てられません。
ただ、このライコネンのポカ以外にレース中大きなアクシデントはありませんでした。
路面コンディションに難があり文句を言っていたドライバーもいたのに、最終的にやり切ってしまうとは、やはりF1ドライバーは只者ではない!

出典:Formula1-Data
https://formula1-data.com/media/30279

メルセデスとレッドブルの勝負は、本当に見応えがありました。レッドブルがようやくメルセデスに対抗できるマシンになったことで、レースの面白さは昨年の倍以上です。
スタートでレッドブルのどちらかが2番手に食い込めば、戦略を駆使して勝機が見い出せると思っていましたが、グリッド順どおりボッタス、ハミルトン、フェルスタッペンの順でした。(ペレスはノリスに抜かれて後退)
今回はメルセデスの盤石の戦略で勝負がついてしまうかな、と思っていた矢先に前述のライコネンのミスがありセーフティーカーが入りました。
そしてリスタートで先頭ボッタスの加速にうまく反応したフェルスタッペンがハミルトンをパスして2番手に浮上!ハミルトンは後ろのフェルスタッペンをミラーで確認していた瞬間にボッタスが加速したので、反応が一瞬遅れてしまったそうです。
結果論ですが、ボッタスのリスタートタイミングがチームメイトを後退させてしまいました・・・
フェルスタッペンにとっては大チャンス!前がハミルトンなら若干の諦めムードにもなりますが、ボッタスですからね。頑張れば抜けるだろうと思える相手ですよ。

しかしその3周後くらいでしょうか、フェルスタッペンがちょっとふらついて加速が鈍ったスキをハミルトンは見逃さずすぐにDRS圏内に着け、ホームストレートでまさに「ズバッ」と抜いて行きました。これでまたメルセデスの1-2体制。
ハミルトンとガチ勝負するなら、完璧にやらないと勝てないというのを思い知らされた感じでした。
その後は予想通りとでも言いましょうか、ハミルトンはボッタスも危なげなくパスして先頭へ。やはり格が違いますね。ボッタスは同じマシンに乗っているのだから、もう少しハミルトンに対抗してもらいたいところです。
ピットストップ前にチームメイトの前に出て、チーム戦略的にも自分に有利な方向に自力で持っていくハミルトン・・・すごいです!

ピットストップ戦略では、先にレッドブルが仕掛けました。3番手フェルスタッペンが先にピットインしてハードタイヤに交換、2番手ボッタスにアンダーカットを仕掛けます。
ボッタスはそれをカバーするために次の周にピットインし、同じくハードタイヤに交換。ピットアウトした時にはフェルスタッペンの前でしたが、まだタイヤが温まっていないボッタスは1周先にタイヤを温めているフェルスタッペン抑えきれませんでした・・・フェルスタッペンがボッタスの前へ。

ペレスはピットストップをできるだけ遅らせ、ワンチャンセーフティーカーや赤旗が出れば上位に踊り出てやろうという戦略に切り替えました。
さすがタイヤマネジメントに定評のあるペレスは、スタート時履いていたミディアムタイヤで50周以上走るという地味だけど難しい仕事をやってのけ、暫定1番手をしばらく走り続けました。
結局セーフティーカーや赤旗は出ず、最後は抵抗することもできずにハミルトンに抜かれた後ピットインしソフトタイヤに交換、本来の4番手に戻りましたが、今度はそのソフトタイヤを使ってファステストラップを出しに行き、その時点では見事成功!ハミルトンのファステストラップを上回りました。

この時点で1位ハミルトン、2位フェルスタッペン、3位ボッタス、4位ペレス。

ここからは各車のギャップはほとんど縮まる事はなくレースが終わりに近づきました。
4位ペレスがピットストップを遅らせる戦略をとったことで、3位ボッタスとのギャップは約30秒になりフリーストップ状態に。
2位のフェルスタッペンに追いつくことを諦めたボッタスは、ピットストップしソフトタイヤに交換してファステストラップ狙いに行き、それを受けてフェルスタッペンも次の周にソフトタイヤに交換し、同じくファステストラップ狙いに行きました。
残り2周のところでボッタスがファステストラップ更新!しかし、ファイナルラップでフェルスタッペンが更にファステストラップ更新!
直接のバトルが楽しいですが、ファステストラップ更新合戦もわくわくする間接バトルでした。結局フェルスタッペンはターン14のトラックリミット違反でタイム抹消され、ファステストラップの1ポイントはボッタスに持っていかれましたが、ハミルトンに取られた訳ではないので御の字といったところでしょう。
上位4台はピットストップ後の順位のままフィニッシュ!いい戦いを見せてくれました。

中段勢は今回も混戦でしたが、やはりマクラーレンは調子がいいですね。ノリスは今回もキレのある走りで中段トップの5位をゲット!
1周目のターン4でトラックリミット違反し直後のターン5でペレスを抜いたのに、ペナルティーがなかった事で物議かもしていますが、お咎めなしのまま行きそうです。
リカルドも予選は16位に沈んでしまいましたが、終わってみれば9位まで上げてきています。新しいチームの慣れないマシンですが、今回のレースで何かを掴んだようなコメントをしていたので、次のレースを楽しみにしておきましょう。

出典:Formula1-Data
https://formula1-data.com/article/portugal-day3-alpine-2021

アルピーヌも上がって来ましたね。
オコン7位、アロンソ8位ですよ!(アロンソは予選13位からの巻き返し!)
アルガルベという特殊なサーキットにうまくマシンを合わせられただけなのか、アップデートによりどこでも速いマシンを手に入れたのか、こちらも次のレースで様子を見てみましょう。

出典:Formula1-Data
https://formula1-data.com/article/tsunoda-struggles-with-a-car-that-doesnt-turn-as-much-as-gaslys

逆にここまで好調そうに見えたアルファタウリは我慢のレースでした。
粘って最後にガスリーがサインツをオーバーテイクして何とか10位1ポイントをゲットしましたが、
角田選手は見せ場もなく、予選14位からの決勝15位でした。
マシンの挙動がおかしかったようですが、次のスペインGPまで1週間しかない中うまく調整してほしいですね。エンジニアさんと力を合わせて頑張って!

ポルトガルGP終了後のランキング
<ドライバーズランキング>

順位ドライバーチームポイント
1ルイス・ハミルトンメルセデス69
2マックス・フェルスタッペンレッドブル61
3ランド・ノリスマクラーレン37
4バルデリ・ボッタスメルセデス32
5シャルル・ルクレールフェラーリ28
6セルジオ・ペレスレッドブル22
7ダニエル・リカルドマクラーレン16
8カルロス・サインツフェラーリ14
9エステバン・オコンアルピーヌ8
10ピエール・ガスリーアルファタウリ7
11ランス・ストロールアストンマーティン5
12フェルナンド・アロンソアルピーヌ5
13角田裕毅アルファタウリ2
14キミ・ライコネンアルファロメオ0
15アントニオ・ジョヴィナッツィアルファロメオ0
16セバスチャン・ベッテルアストンマーティン0
17ジョージ・ラッセルウィリアムズ0
18ミック・シューマッハハース0
19ニキータ・マゼピンハース0
20ニコラス・ラティフィウィリアムズ0

早くもハミルトンとフェルスタッペンの上位2人異次元の戦いに突入した感がありますが、ボッタスとペレスも付いて行ってほしい!そのほうが面白い!

<コンストラクターズランキング>

順位チームポイント
1メルセデス101
2レッドブル ホンダ83
3マクラーレン メルセデス53
4フェラーリ42
5アルピーヌ ルノー13
6アルファタウリ ホンダ9
7アストンマーティン メルセデス5
8アルファロメオ0
9ウィリアムズ0
10ハース0

今年はマクラーレンとフェラーリの戦いが面白くなりそうですね。アルファタウリ(ガスリー)はマクラーレンやフェラーリとの戦いになると豪語してましたが、バーレーンGPとエミリアロマーニャGPでの取りこぼしもあり、置いてけぼりをくらってます。どこまで取り戻せるか、期待しましょう!

それでは、次戦は2週連続開催のスペインGP、決勝は5/9(日)です。
またレースを楽しみましょう!!

ご視聴はDAZN又はフジテレビNEXTで!

コメント

タイトルとURLをコピーしました